2024年7月に生まれた3,944名の男の子の名前から、人気の「一文字ネーム」ランキングを紹介します。
1位:凪(主なよみ:なぎ)
7月に最も人気だった男の子の一文字ネームは「凪」でした。2022年の年間名前ランキングでは13位、2023年は8位と、少しずつ順位を上げている注目の名前です。月間ランキングでは7月1位の名前です。
「凪」という漢字は、風や波が静まる様子を意味します。「穏やかで、落ち着いて行動できる人に。周囲にやすらぎを与えるになってほしい」という想いが感じられます。
また、男女の性差を感じさせない名前「ジェンダーレスネーム」の一つでもあります。
2位:碧(主なよみ:あお) ※同率
2位は「碧」。2022年の年間名前ランキングでは1位、2023年は3位と、近年大人気の名前。また、女の子にも名付けられることが多い人気の「ジェンダーレスネーム」で、女の子では「あおい」というよみが人気のようです。
「碧」は、自然が生み出す美しい青緑色を表す漢字。海が紺碧の輝きを放つように、美しく輝く人生を歩めるようにと、願いを込めて名付ける親御さんが多いようです。
2位:暖(主なよみ:だん、はる) ※同率
同率で2位に入ったのは「暖」。2022年の年間名前ランキングでは20位、2023年は11位と、少しずつ順位を上げています。
あたたかい気温や雰囲気を表す「暖」という漢字を一文字で用いることで、安心感と安らぎを与える名前に。「だん」というよみは力強さを感じさせ、「はる」というよみは穏やかさを感じさせます。
4位:蓮(主なよみ:れん) ※同率
4位に入ったのは「蓮」でした。2022年の年間名前ランキングでは3位、2023年は1位と、近年大人気の名前です。
「蓮」は、夏に花を咲かせる植物のハスのこと。泥水の中から育ち、美しい花を咲かせることから、周囲に染まらない清らかさと強さを感じさせます。「れん」という響きが、洗練された都会的な印象も与えます。
同名の著名人では、人気アイドルグループSnow Manの目黒蓮さんが活躍されています。
4位:湊(主なよみ:みなと) ※同率
同率で4位に入ったのは「湊」。2022年の年間名前ランキングでは7位、2023年は4位と毎年名前ランキング上位に位置し、定番人気となっている名前です。また、近年は女の子の名付けでも見られる「ジェンダーレスネーム」としても知られます。
水上航路の集まる「湊」にちなんで、「友人が集まってくるような人気者になってほしい」「人望の厚い人になれるように」といった願いが込められることもあるようです。
6位:颯(主なよみ:そう)
6位にランクインした「颯」は、2022年の年間名前ランキングでは22位、2023年は17位にランクインしている一文字ネーム。男の子に多い名前ですが、こちらも女の子の名付けに用いられるようになってきており、「ジェンダーレスネーム」の一つとなっています。
「颯」は、風がさっと吹き抜ける様子を表す漢字。爽やかさやスピード感を感じさせ、清々しい印象を与えます。
7位:律(主なよみ:りつ) ※同率
7位にランクインしたのは「律」。2022年の年間名前ランキングでは15位でしたが、2023年は9位とTOP10入りを果たしています。また、「ジェンダーレスネーム」でもあります。
「律」は掟や定め、法則に従うことを示す漢字。「真面目で誠実な人に育つように」という親御さんの願いも込められていそうです。また、「りつ」という二音の響きも新鮮で、洗練された印象になります。サッカー日本代表選手の堂安 律(どうあん りつ)選手が、同名で活躍されています。
9位:朔(主なよみ:さく) ※同率
同率で9位に入ったのは「朔」。年間名前ランキングで2022年23位、2023年22位。女の子の名付けにも用いられる「ジェンダーレスネーム」でもあります。
「朔」は新月、月の始まりを意味することから、「常に前向きに、新しいことに挑戦する精神を持ってほしい」といった親御さんの願いが感じられます。
9位:藍(主なよみ:らん) ※同率
同率9位の「藍」は2022年・2023年ともにランク外だった名前でですが、2024年は人気が急上昇しています。
深い青色を指す「藍」は、どこか神秘的で穏やかな雰囲気の名前に。藍染めに使用される植物であることから、日本の伝統文化も感じさせます。男子バレーボール選手の高橋藍(たかはし らん)さんが同名で活躍されています。
9位:陽(主なよみ:はる、ひなた) ※同率
同率で9位に入ったのは「陽」。2022年・2023年ともに年間名前ランキングでは25位にランクインしており、女の子の名付けにも用いられるジェンダーレスネームのひとつです。
「太陽」を連想させる「陽」は、あたたかく明るいイメージの漢字。シンプルでありながら、周囲に希望や元気を与えるような魅力的な名前です。
9位:蒼(主なよみ:あお、そう) ※同率
さらに同率で9位にランクインしたのは「蒼」。2022年の年間ランキングでは4位、2023年は6位と、毎年TOP10入りを果たしている人気ネーム。女の子の名付けにも人気のジェンダーレスネーム、「あお」というよみで名付けられています。
「蒼」は、青い草木が生い茂る様子を表す漢字。大空や海など、雄大で壮大な自然をイメージさせます。ア行が続く「あお」という響きが、おおらかで開放的な印象も与えます。同名では俳優の中村蒼(なかむら あおい)さんが活躍されています。
9位:想(主なよみ:そう) ※同率
さらに同率で9位に「想」がランクインしました。2022年の年間ランキングでは84位でしたが、2023年は33位と大きくランクアップしています。
「思い」や「考え」を表す「想」という漢字を用いることで、やさしさや思いやり、豊かな心を持った人柄をイメージさせます。さらに、「そう」という響きが爽やかで凛として印象も与えます。
◇7月生まれの男の子に人気だった「一文字ネーム」ランキングには、7つの「ジェンダーレスネーム」がランクインしていました。また、よみが二音の「二音ネーム」が9つランクインしており、漢字一文字×二音のよみ×ジェンダーレスというのが大きなトレンドとなっています。これからご出産される方は参考にしてくださいね。
photo:@totocoaraさん(べビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年7月1日(月)〜2024年7月25日(木)
調査件数:3,949件(男の子)