母に相談できなかった理由
私は高校生のころ、デリケートゾーンがかゆいという悩みを親に相談できませんでした。
言えなかった理由は、私が生理痛に悩んで薬を飲んでいたところ、母から「お母さんには生理痛がなかったのよね」と言われ、お母さんにはデリケートゾーンのかゆみも理解されないのでは?と思ったからです。
また、周りからそういった声を聞くことがなく、デリケートゾーンのかゆみに悩んでいるのは自分ひとりだけなのかもしれない……という思いもありました。
私だけじゃないんだ!とようやく安心
その後、生理の回数を重ねていくと、私の場合、生理前のおりものが増える時期にデリケートゾーンのかゆみが強くなることがわかりました。しかし、かゆみとおりものが関係あるかも?と思いながらも、誰かに相談することもできず……ただただかゆみに耐えるしかありません。
そんなある日、なぜかゆくなるのかネットで検索してみると、エストロゲンという女性ホルモンの影響でおりものが出て、デリケートゾーンにかゆみが出やすいことがわかりました。
そして、大学生になり初めて婦人科へ。かゆみについて医師に相談すると、「珍しい悩みではない」と言ってもらえ、私だけではなかったのかと、うれしくなったことを覚えています。その後、医師から塗り薬を処方してもらい、できるだけ生理前や生理中はデリケートゾーンが蒸れないよう、対策を取るようになりました。
現在、私は女の子の母親です。年齢に応じた性教育をしていく一環で、自分の経験を伝えるとともに、「なんでも聞いていいし一緒に調べることもできる。ひとりで悩まないでね」と娘に伝えています。親に聞けずに困った自分の経験を、子育てに生かしていきたいです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:西川 由梨
イラスト:マメ美
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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