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記憶がなくなった?と思ったら間違った記憶ができ上がり…検査をするのもひと苦労 #母の認知症介護日記 105

「母の認知症介護日記」第105話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんから、ワフウフさんのもとに「健康診断証のことで実印が必要なんだけど……」と電話がかかってきました。また実印? そして健康診断証って何? と話が見えず、ワフウフさんは困惑。あーちゃんに詳しい話を聞いてみると、保険証の期限が間もなく切れるため、実費になってしまわないか心配とのこと。そこで、ワフウフさんが直接区役所に電話で確認をしてみると、なんとあーちゃんの話は1つも合っておらず、保険証の期限はまだ2年も先。そして、保険証の手続きには印鑑が必要ないことも確認できて、あーちゃんもワフウフさんもひと安心です。

ワフウフさんが区役所に直接問い合わせをして、終わりを迎えたと思っていた実印騒ぎ。しかし、実際にはまだ終わっていませんでした……。またあーちゃんから「健康診断証のことで実印がいるんだけど……」と電話がかかってきたのです。何度説明しても、理解できているのは少しの間だけ。結局、11日連続で同じ電話がかかってきました。さすがのワフウフさんも、電話が鳴るだけで恐怖を感じるほどに……。

 

記憶の改ざん!?

#母の認知症介護日記 105

 

10年ぶりに社会復帰しました。小さい文字が見えづらいのがつらいです……。

 

#母の認知症介護日記 105

 

土曜日も仕事なので、お休みで家にいる夫に食事作り以外を任せようと思ったところ、夫も予定があるようで夕方まで出掛けると言われました。

 

#母の認知症介護日記 105

 

しかし、夫が夕方に帰ってくることはなく、ずいぶん酒臭くなって帰宅しました。

 

 

#母の認知症介護日記 105

 

すると、まさかの平皿にお味噌汁を注ぎ始めた夫。もちろん、注げるわけもなく、こぼしまくり……。

 

#母の認知症介護日記 105

 

思わず声を荒らげてしまいましたが……。

 

#母の認知症介護日記 105

 

夫は逆ギレ。

 

 

#母の認知症介護日記 105

 

仕事と介護だけでも忙しいのだから、これ以上は面倒見切れません……!

 

#母の認知症介護日記 105

 

あーちゃんの通院日がやってきました。今日は、月イチの診察に加え、インスリン注射やたくさんの検査と盛りだくさん。看護師さんがチェックリストを作ってくれていたのですが……。

 

#母の認知症介護日記 105

 

 

#母の認知症介護日記 105

 

リストと自分の記憶の進捗状況が違うのが気になるようで、あーちゃんはブツブツ言っていました。

 

#母の認知症介護日記 105

 

そして、すべての検査を終えないまま、まさかのお会計……! 慌てて連れ戻しました。

 

#母の認知症介護日記 105

 

記憶がなくなるだけではなく、間違った記憶ができ上っていたり……検査を受けるのもひと苦労です。

 

 

いろいろと思うところがあり、最近10年ぶりに社会復帰をした私。フルタイムではなくパートですが、それでも家事や育児をこなしつつなので、時間に追われる生活です。しかし、夫は連絡もなく放浪するわ、酔っぱらって帰ってきたかと思うとお味噌汁を平皿に盛ろうとして盛大にこぼすわ、終電を逃した息子を迎えに行くハメになるわ……と、手のかかるわが家のメンズたちに振り回され、いっぱいいっぱいです。

 

そしてやってきたあーちゃんの通院日。今日は月イチの診察とインスリン注射に加え、たくさんの検査を受ける予定になっていました。看護師さんからチェックリストを渡され、検査が終わると検査技師さんがチェックを付けてくれるシステムなので、進捗状況は一目瞭然……のはずが、あーちゃんは「この検査はさっきやったのに」とか「この検査やったかしら?」とか、リストを見ながら何やらブツブツ言っています。

 

言っている内容は全然合っていないので、あっという間に記憶がなくなっているようです……。記憶がなくなっているだけではなく、間違った記憶ができ上っているのが厄介なところ。しかも、ちょっと目を離した隙に検査が終わっていない状態でお財布を持って会計に並んでいて、慌てて呼び戻し。今の状態だと、検査を終えるだけでも大変です……。

 

--------------

酔っぱらっているときの奇行は、エピソードを聞くだけなら楽しいですが、自分が後始末をさせられると思うと笑えないものも多いですね。家事に育児に仕事に介護に……となると、怒りたくなるのも無理はないと思います。今後、あーちゃんの介護ももっと手がかかってくると、今以上に余裕がなくなるのは目に見えているので、今のうちから家族に任せられるところはお願いできるようにしておきたいですね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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