みなさんはベビーカーで公共交通機関の利用をしていますか? 私は、最寄りの駅のエレベーター乗り場に行くより、さくさく移動したい一心で、子どもがおすわりができるようになったくらいから、ベビーカーをあまり使わなくなりました。しかしちょっとした買い物のときなど、荷物と子どもを抱えての移動はなかなか大変です。
ベビーカーをたたむか、たたまないか論争
いろいろなサイトやSNS等で見かける「公共交通機関はベビーカーをたたんで利用するべきか? 否か?」の論争。子どもを持つようになって、たたまなくていい派になったという人もいれば、絶対たたむべき! と言う人もいると思います。
では、国はその点について、どのような見解を示しているのでしょうか。
「ベビーカーマーク」と「ベビーカー使用禁止マーク」って?
2014年3月に国土交通省は「ベビーカーマーク」と「ベビーカー使用禁止マーク」を発表しました。国土交通省のホームページによると、「ベビーカーマーク」はベビーカー使用者が安心して利用できる場所や設備を表し、「ベビーカー使用禁止マーク」はベビーカーの使用を禁止する場所や設備を表しているとのこと。
この2つのマークは、「ベビーカー使用者には、温かい気持ちを持って接し、見守りましょう。エレベーターがない場所での上り下りなど、手助けを申し出てみましょう」という意味を込めて作られました。また、ベビーカー使用者には「接触や通行の妨げなど、ベビーカーの操作に気をつけましょう」という意味合いも込められています。
認知度のUPとキャンペーン
わが家の子どもは今年3歳になりますが、私はこのマークを知りませんでした。国土交通省がおこなった、「公共交通機関などにおけるベビーカーの利用について」のインターネットモニターアンケート(2016年9月実施)によると、ベビーカーマークについて「見たことがあり、意味まで知っていた」と回答したのは17.4%と、大変認知度が低いことが伺えます。
ベビーカーマークができてから、毎年5月には「ベビーカー利用に関するキャンペーン」がおこなわれています。今年も実施されるようなので、ポスター等を公共交通機関等で見かけた際には、目を通してみるといいかもしれません。
ベビーカーをたためる余裕があるならたたんでいる。ベビーカーで公共交通機関を利用するのは肩身がせまい……と感じるお母さんもたくさんいると思います。マタニティーマークのように少しずつでも普及していき、お互いにストレスのない環境が整っていくとうれしいですね。