チャイルドシート、何歳まで使う?
2024年8月、福岡県福岡市で悲しい事故が発生しました。事故に遭ったのは軽乗用車に乗っていた7歳と5歳の姉妹。報道によると、路線バスと衝突した衝撃でシートベルトが腹部を圧迫し、姉妹は亡くなったそう。チャイルドシートやジュニアシートは未使用だったと言います。
そんな背景もあってか、日本自動車連盟(JAF)は、チャイルドシートの使用を推奨する基準を、身長140cm未満から150cm未満への引き上げを検討しているとのこと。
身長150cmとは、何歳くらいの子どもを指すのでしょうか。
厚生労働省の調査によると、12歳の男の子の平均身長が149.9cm、同じく12歳の女の子の平均身長が151.1cmという結果が報告されています。つまり新たな推奨基準では、12歳の子どもでもチャイルドシートの使用が推奨されることになるのです。
JAFの調査によると、チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、およそ4分の1がチャイルドシートを使用していないという結果が出ているそう。
6歳以上の使用率は出されていませんが、年齢が上がるにつれ使用率の低下が予想されます。
警察庁/日本自動車連盟(JAF)チャイルドシート使用状況調査(2023年調査結果)より引用
チャイルドシート未使用事故にゾッ…
12歳といえば、小学校6年生になる歳。チャイルドシートに座るのを嫌がったり恥ずかしがったり、手間になったりし、だんだんと使わなくなるのではないでしょうか。
しかしチャイルドシートは命を守るために大切な装備です。チャイルドシート未装着時に衝突事故に遭うとどうなるか、JAFがアップしている実験動画を見ると、背筋が凍るのではないでしょうか。
法律で定める使用基準は6歳未満ですが、JAFの推奨基準も頭の片隅に置き、チャイルドシートの使用を習慣化することが大切です。
嫌がったり恥ずかしがったりしたときには、命を守るために大切であることを丁寧に説明しなければなりません。これ以上、子どもの悲しい事故が起こらないように、しっかりと伝え、守っていきたいですね。
チャイルドシートを嫌がったり恥ずかしがったりする子どもをチャイルドシートに座らせるには? こんな工夫をしている!こんな声掛けをしている!など、おすすめの方法があればコメント欄から教えてください。