数週間後、娘のバレエのお迎えに行くと、明らかに奏さんを見ながらひそひそ話をするママたちの姿が。その場から逃げるように帰宅しますが、「お友だちのままたちが、音色ちゃんのままがクスリやってるって言ってた」と、娘に根も葉もない嘘を吹き込まれていたのです。
「まさか……!」
例の掲示板を開くと前回確認したときより書き込みが増え、そこには音色ちゃんの後ろ姿の写真とともに、娘に対する誹謗中傷まで載っていました。
堪忍袋の緒が切れた奏さんは、ついに行動を開始して……!?
いわれのない中傷に我慢の限界!
意を決した奏さんは、弁護士事務所へ相談に行きます。
訴えに同情した弁護士は、奏さんの力になろうとこれからの流れを説明してくれました。
弁護士の話によると、100%ではありませんが書き込んだ者の特定が可能とのこと。
一番気になっていた費用は「ザッと見積もっても70万ほど」と高額な金額を提示され、驚きを隠せない様子。しかし奏さんは真実を知るため、「開示請求してください!」と弁護士に伝えるのでした。
弁護士も同情してしまうほどのあまりにひどい書き込みの数々……誹謗中傷が社会問題になっている昨今、犯人の特定ができる仕組みや法整備になっているのが、奏さんにとって何よりの救いだったと思います。
高額な費用がかかってしまいますが、自分自身、そして大切な娘を守るため戦う決断をした奏さん。これからが大変だと思いますが、頼もしい弁護士に出会えたことで明るい未来へ一歩前進したことでしょう。
土井真希さんの連載は、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。