好印象のママ友は、仲良くなると…
5歳の息子の通う保育園にAさんというママ友がいます。同じ5歳の息子を育てていて、清書なイメージでいつもニコニコしているので、第一印象はやさしそうな人というものでした。
しかし仲良くなると、印象は激変。Aさんはなんと、口を開くと「あの人は離婚歴があるの知ってた?」「メイクが濃くて似合ってないよね」など陰口ばかり。私は「あはは〜」「そう〜?」など当たり障りない回答をしたり、別の話題を振ったりしてその場を切り抜けていました。しかし、さすがにもう面倒くさい! と思って対策を考えることに。そして思いついたのが、ポジティブに返すこと。
ある日「あのママさん、服装気合い入れすぎ」とAさんがいつも通り陰口を言ってきたので「そうかな? スタイルよくて似合っているから羨ましい」と返しました。するとAさんはいつもと違うリアクションの私にびっくりしたのか、それ以上何も言わなくなったのです。別の日に離婚歴があるママさんのことを言ったときには、「ひとりで子育て頑張っててすごいよね、尊敬する」と返答。するとAさんがおもしろくなさそうな表情をして「もう帰るわ」とそそくさと帰って行きました。
その日からAさんから避けられるようになった私。悪口を聞かなくて済んで一安心……と思った矢先、Aさんが他のママ友と私のほうをチラチラ見ながら話をしていることに気がつきました。どうやら私の悪口を言っているようです。今度は私が標的にされてしまうのか……。嫌だなと思いながらも、どうすることもできないので気にしないことにしようと決めることに。
するとその数日後、Aさんがひとりポツンと帰ろうとしている様子を発見。別のママ友から、「Aさんあまりにも悪口が多いみたいで、みんなから距離を置かれるようになったみたいなの」と教えてくれました。
人の悪口を聞かされて、いい気持ちになる人はいないはず。悪口を言われるもの、聞かされるのも、嫌な気持ちになってしまうと身をもって実感した私。息子にはAさんのようになってほしくないので、悪口は相手を傷付けてしまうから言ってはいけないときちんと話していくことに。人に言う言葉について考えさせられた出来事です。
著者:谷 ふみ/30代・ライター。中学1年生と小学4年生、5歳の男の子を育てるママ。仕事に家事、育児に追われる毎日。子ども達が寝静まったあと、ひとりでドラマや映画を見るのが楽しみのひとつ。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)