「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、日本中に拡大しつつある“はしか”の感染と予防についてのご相談です。
Q. はしかの予防策は何かありますか?
生後2カ月の赤ちゃんがいます。今、はしかが流行していますが、赤ちゃんは予防接種が受けられない、私も免疫があるかどうかわからない状態でとても不安です。人混みには行かないなど、何か予防策はないのでしょうか?
宮川めぐみ助産師からの回答
お子さんはまだ月齢的に予防接種を受けられる時期ではないですが、自費ならば1歳前に受けることも可能かもしれません。かかりつけの先生に相談してみてくださいね。
質問者さんは、子どものころに麻疹にかかりましたか? もしかかっていれば、抗体はできていると思います。ワクチンの抗体は一生ものではありませんが、一度かかったことでできる抗体は一生ものになります。
麻疹は飛沫感染、空気感染、接触感染なので、マスクをして手洗いをこまめにして、人混みは控えるようにしていただくといいかと思います。免疫力を上げておくのも大切になると思いますので、なるべくお子さんと一緒に、休めるときに休むようにしてくださいね。お食事もしっかりとるようにしましょう。
※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/11/0 〉
はしかってどんな病気?
はしかは感染力が非常に強く、患者といっしょの部屋にいただけでも感染します。潜伏期は10日くらいで、最初は熱やせきといったかぜの症状で、はしかとは診断がつきません。その後、はしかに特徴的である口の粘膜にできる白い斑点が現れたり、高熱をともなって赤い発疹が現れます。気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を起こしたり、まれに死亡に至ることもあります。 はしかに直接効く薬はなく、医師の指示に従い安静にすることになります。
※引用元:基礎知識(ベビー)「感染症によりあらわれる発疹」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/286 〉【監修:葛飾赤十字産院院長、東京女子医科大学非常勤講師 三石知左子先生】
赤ちゃんのはしかを予防するには?
はしかの抗体を持っているママから生まれた赤ちゃんは、免疫をママからもらっているので、生後6カ月くらいまでは感染の可能性は低いです。そうでない場合は感染の可能性も。満1歳になったら予防接種ができるので早めに予防接種を受けましょう。地域で大流行している場合は、1歳を待たずに予防接種を受けることができるので、かかりつけ医に相談してみてくださいね。
妊娠中のママも気をつけて!
はしかの抗体を持っていれば、感染のリスクは低く、もし発症しても症状は軽く済みます。しかし、そうでない場合、大人がはしかに感染すると子どもよりも症状が重症化しやすくなるといった特徴があります。また、妊婦さんは流・早産のリスクも。
風疹と違い、ママがはしかになってもおなかの中の赤ちゃんが先天的な異常を生じるリスクは少ないといわれています。しかし、ママのお熱が高いと羊水も熱くなって、熱めのお風呂にずーっと浸かっているような状態になるので、赤ちゃんにとってちょっとつらい状況になってしまいます。
妊娠中は麻疹のワクチン接種ができないので、妊娠前に予防接種することをおすすめします。ただし、予防接種後2カ月は妊娠を避けたいので、その間は避妊が必要なります。
※引用元: ニュース(医療)「大流行の可能性も!?妊娠中に「はしか」に感染したらどうなる?」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/2385 〉【監修:助産師REIKO】
通常、はしかは定期接種として第1期=1~2歳、第2期=小学校入学前に受けられます。(多くの自治体では、定められた期間内に接種する定期接種の場合、無料(公費)で実施される。※一部、有料の場合もある)1歳未満の乳児は対象外ですが、先月“はしか”が大流行した沖縄県では、対象に含まれていない生後6カ月~1歳未満の乳児のワクチン接種に対しても県と市町村で半分ずつ費用負担し、実質無料でおこなうという方針が発表されました。
今回のように、感染の拡大具合などによっては各自治体が緊急措置をとっている場合がありますので、地域のHPなどでよく調べて、受けられるときに行っておくと安心ですね。
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