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おしるしの色や量は?おしるしがきたときの対処法は?【専門家監修】

この記事では分娩の兆候のひとつといわれるおしるしについて紹介しています。おしるしの量は、下着につく程度の少量の人もいれば、月経量と間違えるほどの量が出る人まで、個人差が大きくなっています。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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出産を控えた妊婦さんのイメージ

 

出産予定日が近づいてくると、おしるしのことが気になってくる妊婦さんも多いのではないでしょうか。ここでは、おしるしが起こる背景や、おしるしの色や量、おしるしがきたときの対処法や注意点をお話します。

 

おしるしとは?

一般的にいわれている「おしるし」は、医学的には「産徴(さんちょう)」という名称がついています。

 

おしるしが起こるメカニズム

おなかの中の赤ちゃんは、羊水に満たされた卵膜に包まれています。卵膜は子宮壁にはりついており、子宮頸管(子宮の入り口)は頸管粘液栓によって塞がれています。

しかし、お産が近くなると子宮口が開きはじめ、次第に卵膜と子宮壁の間にはズレが生じます。すると卵膜は子宮壁から剥がれはじめるため、出血が起こります。そして、この出血と頸管粘液栓が混ざって、外に排出されます。この時、排出されたものが「おしるし(産徴)」です。

 

おしるしの色や量は?

おしるしは、少し粘り気があり血液が混じったおりものというのが特徴ですが、出血の量は個人差があります。出血量が少ない場合は、ピンク色や茶色、褐色程度ですが、量が多い場合は鮮血ということもあります。おしるしの量も、下着につく程度の少量の人もいれば、月経量と間違えるほどの量が出る人まで個人差が大きくなっています。

 

おしるしがきたときの対処法と注意点

おしるしは分娩の徴候のひとつですが、すぐに出産になるということは少ないため、あわてる必要はありません。まずは、生理用ナプキンをあて出血の対処をしましょう。初産婦では10分間隔または1時間に6回、経産婦では15分おきの規則的なおなかの張りがなければ、いつも通りの生活を続けて大丈夫と言われています。

 

破水の場合はすぐに産院に連絡を

おしるしと違って破水の場合は母子ともに感染のリスクがあるため、早急に受診する必要があります。動くたびにチョロチョロと出てくる、生臭い臭いがする、色が透明や黄色といった場合はおしるしではなく、破水の可能性があります。破水した場合、あるいは自分で判断できない場合は、かかりつけ医に相談し、指示を仰ぎましょう。

 

気を付けなければいけない妊娠中の出血

おしるしは出産の兆候のひとつですが、妊娠37週未満で見られる場合は、早産のおそれもあります。また、「前置胎盤」と診断されている場合、入院管理となることが多いですが、少量の出血(予告出血)後、大量出血するおそれもあります。

 

そして、「常位胎盤早期剥離」は、内出血に比べて外出血が少ないという特徴があります。症状を放置していると出血が進行し、ショック状態となるおそれもあります。そうすると母児ともに危険な状態に陥る可能性も出てきてしまいます。

 

このように妊娠中注意が必要な出血もあります。出血量が多い(レバーのような塊が出る)、激痛を伴うなど、気になる症状がある場合、かかりつけ医に相談し指示を仰ぐようにしましょう。


※参照元:ベビーカレンダー「おしるしとは?初産と経産婦で違うの?陣痛や破水との関係と対処方法について

 

先輩ママたちの「おしるし」にまつわる体験談

生まれたばかりの赤ちゃんのイメージ

  • 37週の最終日にチョコレートソースのようなおりものが2回でました。その後は普通のおりものになり、今のがおしるしかな?と思い、おしるしが出たということはすぐに陣痛がくるのか?とドキドキしながら過ごしました。が、特に何もないまま過ぎていきおしるしから5日目に出産となりました。おしるしがきたからといってすぐに陣痛がくる人もいればそうでない人もいるようです。(はーちゃんさん)

  • 1人目の出産時は、予定日前日にトイレに行った時に少量の血が出ているのを発見!確か、生理5日目くらいの量で本当に少量だったので、「あ、おしるしかも」とあまり焦らず過ごしました。その後、出血もなく、翌日に陣痛が来て無事に出産。  2人目の時は予定日を過ぎているのにもかかわらず、おしるしも前駆陣痛もなく、まだかまだかと待ちわびていると、陣痛のような痛みが始まり、トイレに行くと出血が!その後も生理3日目くらいの量の出血があり、病院に行くまでは生理用ナプキンを使用して陣痛間隔がせまくなるのを家で待ちました。おしるしって自分では判断しにくいものもあるので、病院に電話をしたほうがいいかもしれませんね。(姉妹ママさん)

  • 1人目の子は、出産の前日の朝におしるしがありました。茶色っぽいおりものでした。2人目のときは出産の4日前におしるしがあり、赤っぽいおりものでした。いずれも少量で、おりものシートで足りるくらいの量でした。(サリーさん)

  • 3日ほど前からうっすらとピンク色のおしるしと下腹部に鈍痛がありました。出産の5時間ほど前にお風呂に入ったら鮮血があったので、もうすぐだなと出産を覚悟しました。その後からじょじょにお腹の痛みが強くなって、5分間隔の陣痛→入院→夜中に出産しました。(ritsuさん)

  • 高齢出産かつ妊娠糖尿病の傾向があったため、38週での帝王切開による出産を予定していました。が、37週3日目におしるしが来て37週5日目に出産となりました(ちなみに出産した日は満月でした)。おしるしはほんのわずかな量でしたが(色も薄かったです)、日頃からおりものシートを使っていたため気づくことができました。(ぴめさん)

  • 最初のおしるしは出産3日前、水っぽいおりもので、おりものシート全体がぬれてしまうくらいだったので破水かと思いびっくりして病院へ行きました。診断の結果、破水ではなくおしるしとのことで帰宅しましたが、次の日から出血。生理ほどではないですが思ったより量が多くて不安になり、何度も病院に電話してしまいました。その翌日に陣痛、近所の病院だったので「陣痛が5分間隔になったら来てください」と言われていたのにやっぱり不安で、夜中に何度も電話してしまいました。その日は出産の人が重なって病院は大忙しだったのに対応してくれました。(はっぴーママアンケート回答者さん)

 

おしるしには色や量、おしるしから出産にいたる期間などには個人差があるようです。また、おしるしがないまま出産する方もいらっしゃいます。出産予定日が近づいてきたらナプキンなどをしておくと安心ですね。おしるしがきたときに量など何か気になる症状がある場合は、かかりつけ医に相談して指示を仰ぎましょう。

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

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