付き添いなしの私に、運転手さんが…
妹は夜勤の仕事をしていたのですが、妹が出勤する時間帯にはまだ全然おなかの痛みは平気だったので、仕事へ送り出しました。しかし、だんだんと痛みが強くなってきて、「これはやっぱり陣痛だ……!」と、慌てて妹に電話をかけます。当然ですが、妹は仕事からすぐに帰宅することはできなかったので、とりあえずタクシーを呼んで病院に向かう準備をすることに。しかしよく考えてみると、2歳の長男を母にお願いするとなると、私はタクシーでひとりで産院に行かないといけません。仕方ないので、痛みを堪えながらひとりでタクシーに乗り込みました。
運転手さんに「陣痛が来ていて……。病院までお願いします」と伝えると、やさしく励ましてくれて、病院についたときも付き添いのいない私を気づかって、受付まで送ってくださいました。まさか受付まで付き添っていただけるなんて思っておらずびっくりしましたが、運転手さんの心づかいがとてもありがたかったです。
無事出産を終えたあと、看護師さんたちには「タクシーの運転手さんがいい人だったからよかったけど、付き添いなしではやっぱり危ないよ。とにかく無事でよかったね」と言われました。確かに仕方なかったとはいえ、陣痛が来ているときにひとりで行動するのはよくなかったかなと反省。ひとりで行くことにならないよう、事前にもっとシミュレーションをしておけばよかったです。何事においても、先のことを考えて備えておくことは大切だと改めて感じた出来事でした。
著者:山梨 さおり/40代女性・パート
大学生2人、高校生1人の母。三兄弟なので毎日大忙しだが、楽しく過ごしている。
作画:赤身まぐろ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)