わが家のパパの会社は育休取得の前例がなく、ふだんも希望のお休みが取りにくい職場でした。しかし、3人目の出産のときは10日間のお休みが取れました。おかげで上の子のお世話を任せられ、私も安心して出産に臨めたのです。今回はパパがどのように会社へ働きかけたのかを紹介します。
まずは市町村や自治体の制度を調べる
会社を休むということは、やはりほかの社員さんに迷惑がかかってしまいます。ただ、このご時世ですので、育休を取らせた会社にプラスになるような制度はないものか、市役所に行ってお話を伺ったり、自治会の方に相談したりと、まずは調べてみることにしました。
結果、制度はありましたが、2カ月の育休取得が条件でした。残念ながらそんなに長い期間は休むことはできず、その制度を使うことは断念。もし条件が合えば積極的に使いたいところでした。
会社へ早めに相談する
私は上の子2人が帝王切開での出産で、次の子も帝王切開が決まっていました。このような予定帝王切開の場合、一般的に問題がなければ妊娠37週か38週に手術日を設定されることが多いと思います。
パパはおおよその日程がわかった時点で、会社側に「この日あたりで出産になるので、産後も含めて何日か休みたい」と伝えていたようで、そのおかげで早くから仕事の調整をしてくれました。
子連れ出社もやむを得ず
おかげさまで、出産日から産後10日目までは有給を取ることができましたが、その間にどうしても出社してほしいと会社から連絡が入った日がありました。
上の子2人は未就園児で預け先がなく、また、私も帝王切開後2日目で動くことができなかったため、産院にも連れて来ることができませんでした。そこで、仕方なく子連れで出社をしてもらいました。パパが仕事に励んでいる間は事務員さんが子どもたちの相手をしてくださり、何とかなったそうです。
わが家は、パパの働きかけのおかげでスムーズにお休みが取れました。その後、パパの会社では、出産で有給を取る方が増えたそうです。会社にもパパにも出産を見守っていただけるのはうれしいですね。
著者:山野美由紀
二男一女の母。出産を機に、プログラマーを退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
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