掲示板に奏さんの悪口を書き込んでいたのは、同じバレエ教室に通うリズ村リズでした。リズはシングルマザーの奏さんを「可哀想な人」と心の中で嘲笑いながらも、「恵まれている私がサポートしてあげなきゃ」と自ら積極的にサポートしていました。
そんな日々が続くこと2年。奏さんがイケメン男性と再婚すると聞き、「男を作る時間はあるのね!」と勝手に裏切られた気持ちに。奏さんの再婚話をママ友と夫に話しました。ママ友とは盛り上がったものの、「親切の搾取よ!」というリズの見当違いな言い分が夫には理解できず、言い合いに。
奏さん本人へ直接意見を言わない代わりに、リズは掲示板に悪口を書き込みし始めます。他人からの共感を得てストレスを発散させていたリズですが、書き込みはどんどんエスカレート。
そして数カ月後、リズの自宅に「発信者情報開示に係る意見照会書」が届いて……!?
突然の通達に絶望「詰んだ……」
弁護士事務所からの突然の通達に、戸惑いを隠せないリズ。
夫に怪しまれましたが、「求人の資料請求をしたの!」と必死に隠し、その場をしのぎます。
ネットで開示請求について検索しますが、悪意ある書き込みをしていたリズにとって不利な回答しか載っていませんでした。
「八方塞がりじゃない……」と完全に憔悴するリズ。
しかし、「直接謝れば解決するんじゃない? あれぐらいの書き込みで裁判なんておかしいわよ!」と開き直るのでした。
リズは掲示板に書いただけで、こんなにも大ごとになるとは思っていなかったよう。今や誹謗中傷は社会問題にまで発展しています。リズにはもっと常識的に考えて行動してほしかったですね。今まで軽く考えていた罰が当たったのでしょう。
リズは「あれぐらいの書き込み」と言っていますが、娘の盗撮や嘘を書き込んだことを軽く考えすぎです。開き直ることなく、自分の大きな過ちと真摯に向き合ってほしいものですね。
土井真希さんの連載は、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。