娘をたくさん褒めたら…
「しっし（おしっこ）行きたい」と言う娘を連れて急いでトイレに直行。トイレに座ると用を足すのに成功したので「すごいじゃん！ 自分で行きたいって言えたし、我慢できてえらかったね！」とたくさん褒めました。「へへっ！ えらいでしょ～♪」と誇らしげな長女。何度もトイレに行くのは大変なので、ついでに私も行っておこうと思い長女も一緒に個室に入ったまま用を足すことにしました。
すると長女はすごい物を見たという表情で、顔を高揚させ「わぁー！ 母ちゃんしっし出たじゃーん！ えらいねー！ いっぱい出たねー！ 母ちゃんのほうがずっとずっと長ーく出たねー！！」と、スーパーのトイレに響き渡るほど大きな声で言ったのです。私はタジタジになり、あわてて「声が大きいよ！」と小さな声で話すように言いましたが、時すでに遅し。トイレから出ると、順番待ちをしていた方と目が合い、とても恥ずかしく、穴があったら入りたい気持ちでした。
長女からすると、単純に私がいつも長女に声かけしていることをまねしただけなのでしょうが、もう少し小さな声で言ってほしかったです……。恥ずかしくてそそくさとトイレを去る私とは正反対に、長女は「トイレも成功して、母ちゃんも褒めてあげた！」と自信に満ち溢れた表情をしていました。
著者：下野香月／30代・主婦。面倒見のいい6歳の長男と、ひょうきんな4歳の長女、甘え上手な2歳の次女を育てている元保育士ママ。在宅勤務を目指しスキルアップ中。日々子どもたちに癒やされながら、忙しくにぎやかな毎日を送る。
作画：Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2024年7月）
