母乳育児をされている方のなかには、乳腺炎になったことがある方、またはその一歩手前の状態になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、私が乳腺炎一歩手前の状態だったとき、助産師さんに聞いた授乳方法をお話ししようと思います。
腕を上げるだけで痛い!まさか乳腺炎!?
私には2人の子どもがいますが、1人目のときは特におっぱいに大きなトラブルはありませんでした。そのため、2人目が生後8カ月になったある日、ふと腕を上げた際におっぱいに痛みを感じたときは、かなり驚きました。
よく確認してみると、右のおっぱいの外側が石のようにガチガチ……。こういう場合の対処は早いほうがいいと聞いていたので、すぐに産院の母乳外来を予約しました。
初めての母乳外来で、授乳のコツを教わる
母乳外来では助産師さんがマッサージをしてくれたのですが、おっぱいは多少柔らかくなったものの、すっきり解消とまではいきませんでした。ただ、その助産師さんから乳腺が詰まったときの授乳のコツを教えてもらいました。
ひとつは、“おっぱいが固くなっている方向に赤ちゃんの下顎がくるようにして乳首を咥えさせること”。そしてもうひとつは、“固くなっている部分を手で圧迫しながら授乳すること”でした。
その日以降、乳腺詰まりは授乳で解消!
帰宅後、早速教えてもらった方法で授乳すると、なんとあっさり詰まりがとれたのです。私はその後も何度か乳腺が詰まってしまいましたが、この授乳方法を実践すると詰まりはほぼとれました。
ちなみに、私はおっぱいの外側が固くなったので、授乳をするときはフットボール抱きで赤ちゃんを抱っこしました。そのほか、内側が固くなったときは横抱き、下なら縦抱き、上は仰向けに寝て自分の上に赤ちゃんをうつ伏せにし、おしりが目の前にくるような状態で授乳するといいようです。
乳腺炎は重症化するとかなりつらいと聞きます。もしも「乳腺が詰まりかけているかも?」と思ったときは、早めの対処がおすすめです。
著者:上杉芽生
一男一女の母。結婚を機に小売業の会社を退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。