掲示板に悪口を書き込んでいたのは、同じバレエ教室に通うリズ村リズ。表面上ではシングルマザーの奏さんをサポートしつつも、内心では見下していました。
そして、奏さんの再婚予定を知り憤慨。掲示板に奏さんの陰口を投稿し、ストレス発散していたのです。
陰口を書き始めて数カ月後、突然リズの自宅に開示請求書が届きます。
ことを荒立てたくないリズは奏さんに直接謝るも、「弁護士に連絡してください」の一点張りに逆ギレしてしまい、追い返されました。
リズは弁護士費用を捻出するために、セレブなママ友に借金を相談。
しかしあえなく断られ、「友だちだと思っていたのは自分だけだった」と痛感します。
自宅では娘が出迎えられ、追い詰められたリズは思わず泣いてしまいます。
娘に涙を拭いてもらったリズは、何よりも家族が大切だったころの自分を思い出して……。
娘に背中を押され、本当に大切なものに気づいた母親
リズはバレエ教室で初めてママ友ができましたが、生活レベルの違いから劣等感を抱いていました。そんなときに現れた奏さんに対して「私はこの人よりマシ」と思うことで、劣等感から逃げ自分の心を保っていました。
娘に自分の失敗を話すと、リズを慰めようと必死にフォローしてくれる娘。
最近はそんな娘の成長にも気付けないほどネットの書き込みに没頭していて、娘の相手もせず、寂しい思いをさせていたのだとやっと気づきます。
娘のためにも、恥じることはしてはいけないと思えたリズなのでした。
リズがセレブママ友と出会う前に奏さんに出会っていたなら、こんな状況にはなっていなかったかもしれません。ママ友がほしい気持ちもわかりますが、劣等感で苦しい思いをするなら離れた方が自分のためにもなるでしょう。
掲示板に書き込んでしまった陰口は決して許されることではありませんが、自分の失敗と向き合う覚悟ができたことは、リズにとって大きな一歩となったことでしょう。これからは娘に誇れる行動を取ってくれることを願います。
土井真希さんの連載は、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。