疲れている私のために子どもたちが…
私は慣れない仕事で疲れていて、いつのまにかソファで寝てしまっていたのです。数分して目を覚ますと、なにやら子どもたちがキッチンでガチャガチャと音をたてていました。なんと、食べ終わった食器を洗ってくれていたのです。
しかし、仕事と育児で疲れていて余裕がなかった当時の私は、子どもたちが手伝おうとしてくれたことへの感謝よりも、びしょびしょのシンクを見て仕事を増やさないでと言う気持ちが先にきてしまいました。
「食器は食洗機に入れるから洗わなくていいんだよ!」と、感謝するどころか子どもたちを叱ってしまったのです。
子どもたちは、疲れている私を見て食器を洗ってくれたのですが、離婚して仕事を始めてすぐのころは、このときのように「ありがとね」と言ってあげられないときがあり、後からハッとして申し訳ない気持ちになっていました。それではダメだと思い、それからはまずは感謝を伝えるように心がけました。
仕事にも慣れ、時間に余裕ができるようになってからは、一緒に料理をしたり、掃除をしたりするようになりました。多忙で心に余裕がなかったとはいえ、私を手伝おうとしてくれた子どもたちを叱ってしまったことは今でも後悔しています。この先、どんなに余裕がなくなっても子どもたちを不安にさせないようにしよう、悲しませないようにしようと思いました。
著者:吉田 凛/30代・女性・パート。2人姉妹を育てる母。配送業の事務職。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)