夫を支える良き妻であろうと頑張っていた
知人は年上の夫と23歳のときに結婚。夫は仕事に一生懸命で、ほとんど休日もなく働いていました。家事と育児は妻に任せっきりで、周りからは「シングルマザー状態だ」と言われていたほど。しかし、知人は「夫が一生懸命に働いてくれるから生活ができている」と夫に感謝し、仕事に家事に育児に奮闘する毎日を過ごしていました。
当時は、夫が仕事や友だちとの飲み会で帰りが朝方になろうが、自宅に夫の友人を連れてきて飲み明かそうが、一切文句を言わずに対応していたそうです。夫のまれな休日には、家族でお出かけしていたそうですが、普段から夫とのコミュニケーションが少ないためか、出先で衝突することも多かったのだとか。とはいえ、夫は亭主関白で威厳のある人。夫には下手に出るしかなく、良き妻であろうと頑張っていた知人でした。
夫に尽くす知人は、夫が自分に隠れて何かをやっているなどとは思っておらず、完全に夫を信用していました。もちろん、夫がどこで何をしていても詮索もせず、口出しもしません。知人が夫に対して関心がないのではなく、夫は仕事が忙しくて家にいる時間がほとんどないので、その分自分が家庭を守らないといけないと必死に生活を回していたのです。
突然、娘が伝えてきた話の内容に衝撃!
知人には娘が2人います。とても仲が良く、夜は一緒にテレビを見たり、くだらないことで笑ったりと明るい姉妹です。そんな娘たちは中学生という思春期真っただ中で、携帯が欲しいお年ごろ。よく母親の携帯でゲームをしたりメールをしたりして楽しんでいたそうです。
そんなある日、父親がお風呂に入っている隙を狙って、父親の携帯で遊んでいた娘たち。知人は娘たちが夫の携帯で遊んでいることに気付いていませんでした。すると突然「え!! 何これ!?」と娘たちの悲鳴と驚きの声が聞こえます。知人は「何だろう?」と思いながらも、いつも明るい娘たちなので気に留めませんでした。
しかし後日、次女から突然、衝撃的な言葉が……。「この前お父さんの携帯で遊んでいて、たまたまメールを開いたんだよね。お父さん、女の人とやりとりしているよ。気持ち悪い……」と、知人に泣きながら伝えてきたそうです。
メールの詳細を聞くと、明らかに浮気している内容が続々と。あまりの衝撃に言葉を失った知人。「仕事で忙しいはずの夫が浮気をする時間があるのか」と不思議に思うのと、「あれだけ仕事をしていたら息抜きくらいしたいよね」との思いもあったそう。たしかにショックは大きかったものの、自分よりも、娘たちが深く傷ついたことが一番苦しかったと語っていました。
母親として決心したことは
予想外なところから夫の浮気が発覚した知人でしたが、彼女は家庭を守ることだけを考ええていました。このままの生活を望み、証拠を確認することもせずにこれまで通り夫に接したそうです。
しかし、娘たちを傷つけたことだけは許せなかった知人。「思春期真っただ中の大切な時期に、なんてことをしてくれたんだ!」と、これから娘たちが恋愛していく中で、男性に対しての偏見が生まれたのではないかと心配したそう。
夫は相変わらず仕事に忙しいのか、なかなかゆっくり話ができる時間もありませんでしたが、夫の機嫌とタイミングを見計らい、知人は夫に「娘たちが携帯を見ることもあるから、内容に気を付けて」とだけ伝えました。夫は「うん」とだけ返事をし、それからはこの話題に触れることはありませんでした。
特に深く傷ついた次女は、最初は受け入れられずに父親を拒絶するようになったのだとか。しかし、知人が次女の気持ちを聞いて受け止めることで、少しずつ次女の心の傷は和らいでいったそうです。そして、もちろん自分もつらかったと当時の葛藤を語っていました。
現在、知人は60歳。娘たちも結婚して家を出たので、今は夫と2人で暮らしています。孫ができて性格が柔らかくなった夫は、今では知人を大切にし、知人の味方に。冗談を言い笑い合いながら平和に暮らしているそうです。
次女とは、このときの話をする機会もあるそうで、娘たちは娘たちなりに考えて、大人になるにつれて父親の行動を理解したそう。今では笑い話として話せるようになったものの、やはりあのときの衝撃は忘れないと言います。
知人が夫に注意してから、夫の行動が改善したかどうかは今でも闇の中。しかし現在、知人はまったく気にしていません。「あんなこともあったけど、やっぱり夫には感謝している」と言う知人でした。
まとめ
娘からの報告で夫の浮気が発覚した知人。しかし彼女は自分のことよりも家族を守ることを優先し、夫を責めずに、家族が離れる選択もしませんでした。妻として、母として、大きな葛藤の中で、今まで通りの生活を選択した知人は強くて立派だと思いました。
そんな知人は、子育てから卒業し、今では夫婦2人で暮らしています。今までは子どもと夫を優先していた分、これからは自分の気持ちを優先して、夫婦仲良く幸せに暮らしてほしいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小柳 百合/20代女性。やんちゃな兄妹の子育てに奮闘する、元看護師ママ。趣味は温泉巡りと手帳タイム。子どもの寝かしつけ後に温泉のリサーチと、手帳を書くのが楽しみ。
マンガ/さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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