赤ちゃんの人見知りがはじまると、ママは赤ちゃんに泣かれたり、周りの方に気を遣ったりと大変ですよね。ここでは、赤ちゃんが人見知りをする原因や時期、また人見知りの対処法についてお伝えします。
赤ちゃんの人見知りとは
人見知りは、知らない人を見たときに泣いてしまったり、避けるような行動をとったりすることです。これは、知らない人のことが嫌いというわけではなく、好奇心を持っているものの、近づくことができないものとされています。
人見知りをする原因と時期
多くの赤ちゃんは、生後5カ月~11カ月までに人見知りをするようになるといわれています。また、6カ月健診で「人見知り」をするかを見られることがあります。人見知りは、1歳~2歳ごろまで続く場合があり、赤ちゃんの性格や成長の状況によって異なります。
人見知りの原因ははっきりとは解明されていません。いつも接してくれるママやパパなどは見慣れた人という認識ですが、認知能力が発達することにより、人を区別できるようになったことが原因だと考えられています。また、人に近づきたいという欲求があり、そこに「こわい」という気持ちがあることで葛藤して起こると考えられています。
人見知りの対処法はあるのか
人見知りされてしまったときは、慌てずに以下のような対応を心がけましょう。
・ママがそばにいて落ち着かせ、徐々に慣れさせる
・周りの人が驚いてしまわないように、声かけをおこなう
・ママはふだん通り、過剰に反応しない
人見知りだけではなく、初めての場所でソワソワして落ち着かないこともあるため、外出も少しずつ慣らしていくことがポイントです。人見知りは、育て方やしつけなどに問題があることで起こるものではないので、赤ちゃんの成長の過程の一つとして、焦らず見守るようにしてください。
総合病院附属看護専門学校卒業後、総合病院小児科、保育園看護師として勤務、現在はフリーランスとして看護師として働きながら看護系の記事執筆・監修を行っている。
※参考:ベビーカレンダー「赤ちゃんの人見知りをする時期はいつ?対処法は?しなくなるのはいつから?」〈https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/1098〉
ママたちの体験談
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娘が1歳のころ、たまに県外からやってくる義母は初孫に夢中。しかし、人見知りが激しかった娘は、義母に会うなり、泣き出して私にべったり……。お茶も出せないし、なんだか気まずいし、自分の育て方が悪いのか、何がいけないのかと悩みました。またさみしそうな義母がかわいそうでした。一方、実母に対しては娘が泣くようなことはありませんでした。実母にとっては5人目の孫なので赤ちゃんの扱いが上手いのもあるんですが、いちばんの違いはママである私との会話が多いことだと気が付きました。義母はわが家に来ると、私のことは目に入らない状態で「〇〇ちゃん元気だった?抱っこしようよ」などとたくさん話しかけるのです。そこで、義母に電話で説明しました。「1.最初はあいさつ程度にしておくこと。2.しばらくはがまんして娘と目を合わせず、ママである私と仲よく話してる様子を見せること。3.慣れてきたら娘に話しかけてみること」この3つを約束してもらい、作戦を実行しました。すると娘は、最初だけ泣きそうな様子でしたが涙は出ず、安心した様子で徐々に触れ合うことができたのです。かなり効果があったと思います。(斉藤あやさん)
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わが家の長男は、生後5カ月ごろからとても人見知りが激しくなり、外出すると抱っこをしていても私以外の人に話かけられるたびに大泣きしていました。実家に帰ると3時間泣き続けていました。あまりにも泣き続けるので、実家にも帰らなくなりました。のままではどこにも行けなくなる!と思い、長男が生後7カ月になったころから、近所の同じ年齢の子と遊ぶようにしました。はじめは泣きながらママにべったりでしたが、何度か遊ぶうちに、自分からおもちゃを渡すなど、長男も交流しようとしていました。少しずつですが、成長とともに変化があったのです。そのほか、子どもの遊び場や人が多いショッピングモールなどにも頻繁に連れて行き、場に慣れてもらおうと心がけました。長男が1歳半ごろになると、以前のように外で知らない人に話かけられても泣かなくなりました。反対に、話かけられると恥ずかしそうにはするものの、とてもうれしそうにしていました。今は5歳になり、本当に人見知りがひどかったの?と聞かれるくらい、近所の人にも自分からあいさつやおしゃべりをするようになりました。人見知りが激しすぎると、ママのほうが参ってしまうときもありますが、成長とともに落ち着いてくると思います。わが子の成長を、気長に見守っていきたいですね。(新山紗季さん)
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「子どもが生まれたら、人見知りしない子に育てたい!」これは人見知りで悩んできた私自身にとっての不安でもあり、楽しみでもありました。しかし子どもは生後3カ月から人見知りをしはじめました!じぃじ・ばぁばに会っても泣き、街で「かわいいね」なんて声をかけられようものなら顔を真っ赤にして大泣き!良かれと思って抱っこや声かけをしてくれた相手に申し訳なく思い、「今眠たいので泣いちゃったみたい」など適当な理由をつけて謝り続けていました。では自分が悩んでいたあのころはどう感じていたのでしょうか?「人と遊びたいのに恥ずかしい」「親の背中に隠れていたい」思い返せばこんな気持ちでした。そう気付いてからは、子どもに自分が人と会話する姿を見せるようにしました。公園では、「こんにちは」「これ貸して」「ありがとう」「はいどうぞ」。そしてわが子に「一緒に遊びたい時はこう言うといいよ」などと教えてあげました。あせる気持ちを抑え、無理強いしないようにしました。すると2歳のある時期、急に人に声をかけることを恐る恐る楽しむようになったのです。その時は「蓄えた言葉を口に出してみたくなったかな!?」とうれしく思いました。幼稚園生になった子どもはまだまだ人見知りですが、予想以上の早さで園に馴染み、お友達もできました。(マミタスさん)