子どもへ対する義父の心無い言葉
運動会の競技で、うまくいかず初めて悔し涙を流したのです。そんな長男の成長がほほ笑えましく、私は感動していたのですが、いきなり義父が長男に「泣き虫はいじめられる!」と言い、私には「お母さんが甘やかしすぎるからだ!」と言いました。
悔しくて泣いている子になぜそんな言い方をするのかと、とてもショックでした。私は長男を抱きしめて「お友だちをいじめるよりずっといいです!」と言い返したのですが、「そうやって甘やかすからだ」とさらに怒られてしまいました……。
しかし運動会の後、保育園の先生たちが「長男くんが悔しくて泣いたの初めて見ました! かっこよかったですね! 良い成長ですね!」と、わざわざ声をかけに来てくれたのです。
義父の言葉に傷ついていたので、そんな先生たちの言葉にとても救われました。泣き虫に変わりはないけれど、泣いている理由でこんなにもわが子の成長を実感できるとは想像もしていませんでした。ちゃんと子どもの成長を見てくれている素敵な先生たちに恵まれたことに、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
それからも義父からは「甘やかすな」と言われ続け、泣き虫すぎるかなと悩むこともありましたが、その度にわが子の個性を受け止め、理解してあげられる母になろうと思い、「泣かないの」となだめるだけでなく、泣いている理由をよく聞いて、長男の気持ちに寄り添うようにしました。長男が義父に怒られて傷付かないよう、義父とは少し距離をとるようになりました。
著者:吉田 寧々/30代・女性・会社員。三兄妹を育てるママ。
イラスト:あま田こにー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)