そのママのことが目に留まったが最後、和栗さんは目を離せません。
号泣する子どもを抱きながら、あやすでも戸惑うでもなく、立ち尽くしているだけなのです。
誰かを待っている様子でもなさそうなのに…
呆然と立ち尽くすママのことが気になって仕方なく、思いきって話しかけてみた和栗さん。
すると、そのママはにこやかに話を始め、和栗さんの娘の「赤ちゃん、かわいいね」の一言には涙をにじませたのでした。
和栗さんが話しかけると、時に笑顔も見せながら話し始めたママ。小さな子どもと一緒に気兼ねなく過ごせる場所を求めながらも、キッズスペースのにぎやかさになじめず、どうしらいいのか、わからなくなっていたのかもしれませんね。
子どもをのびのびと遊ばせられるキッズスペースは、たしかに親子の味方! 一方、にぎやかな環境が苦手なママやパパ、そしてお子さんにとっては、ハードルの高さもあるのかもしれません。
いずれにしても、親も子も安心して過ごせるスペースを見つけられたのなら、それはとても貴重な場所。そうした場所があることを当たり前と思わず、マナーやルールを守りながら利用することが大切なのではないでしょうか。