こんにちは。保育士の中田 馨です。1歳を過ぎたころになると、そろそろ自分でいろいろできるように、まずは衣類の脱ぎ着からやってみようと思うママもいると思います。だけど、いつからどんな方法で始めればいいのかがわからなくて、なかなかスムーズに進まないことも。
今日は、どうすれば赤ちゃんに衣類の着脱を伝えることができるようになるのかをテーマにお話しします。
まずは靴下から始めてみよう!
手っ取り早く衣類の着脱ができるものの1つに「靴下を脱ぐこと」があります。だいたい1歳ごろから赤ちゃんは靴下を脱ぐことができます。まずは遊びとして取り入れてみましょう。
1.一緒に手を添えて脱ぐ
「こうやって自分で脱ぐことができるんだよ」と伝えることが目的です。
2.少し脱がせてから自分で脱ぐ
靴下と一緒に足先をつかんでしまうと靴下が脱げません。靴下の先っぽを少し引っ張ってゆるませ、赤ちゃんが引き抜きやすいようにしてあげましょう。
3.自分で脱げるようになる
2を何度もしているうちに、赤ちゃんは靴下を脱ぐ感覚がわかってきますので、だんだんと自分で靴下を脱げるようになってきます。
4.できたら大げさにほめる
1〜3すべてに共通することは、できたら大げさにほめることです!
ほとんど親が手伝っていたとしても、まずは「できた達成感」を味わってもらうことが大切。ほめてほめてほめまくりましょう! これは靴下だけではなく、ズボンにも同じ対応ができます。しっかりとひとりで立てるようになったら、ズボンを脱ぐことも段階をふみながら始めてみましょう。
靴下を履くことを促す遊び
比較的、脱ぐことは簡単にできるかもしれませんが、靴下を履くことはなかなか難しいです。あの小さな手を使い、あの小さな袋(靴下)の中に足を入れるのは至難の業。ですので、遊びのなかで靴下を履く動作を取り入れてみましょう。
シュシュに足を通してみよう!
100円ショップでも購入できる「シュシュ」。これに足を通す遊びをしてみましょう。まずは手を添えて一緒に足を通すところから始めます。「靴下を履く練習」と思って一生懸命する必要はありません。「できなかったら(興味がなかったら)明日また遊ぼう」くらいの気持ちで取り入れてみましょう。
大きいパパの靴下でトライ!
大人の靴下を使って履く練習をしてみましょう。赤ちゃんの靴下よりも大きいので履きやすく、できたときは赤ちゃんも達成感を味わえますよ。
衣類の着脱ができていたのにしなくなったら?
衣類の着脱がそれなりにできていたのに、急にしなくなったり、「ママがして」という態度になったりすることもあります。多かれ少なかれ、多くの子にあることです。衣類の着脱だけでなく、生活のさまざまな場面でそのようなことが起きますが、「行きつ戻りつするのは当たり前」と見守ることが大切です。
着脱をしなくなったときは「じゃあ今日はママが着替えさせてあげるね」「一緒にしようか」など、全面的に手伝ってもOKですし、部分的に手伝ってもOKです。そのときそのときのわが子の気持ちを受け止めながら進めてあげてください。
衣類の着脱をスムーズにできることもあれば、親の思う通りに進まないこともあるかもしれません。大切なのは「楽しい状態で遊びとして取り組めること」です。その子その子の発達や意欲に合わせて進めてあげてくださいね。