高熱の私と娘を残して出かけようとする夫
夫のいとこの結婚式で、1歳半の娘はリングガールを任されており、私たち家族は帰省を楽しみにしていました。しかし直前に私と娘が熱でダウン……。高熱が出て私はひとりで娘の看病ができる状態ではありません。申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、ダメ元で夫に「ごめん……。娘がリングガールをさせてもらう予定で、さらに直前なのは申し訳ないってわかってるんだけど……。結婚式、わが家は欠席させてもらえないかな?」と頼んでみると、夫は露骨に嫌そうな顔をしてきます。「え〜。俺だけでも行きたいよ。せっかくだから、ひとりでゆっくり楽しみたいんだけど」とズケズケと言ってくる夫。そんな態度にイラッとしつつ、体調が悪過ぎて私は言い返す元気もありません。
仕方がないので、ネット通販で食料やおむつをまとめ買いしておこうと準備をしていると、夫が拗ねた顔で「やっぱり家にいるよ」と言ってきました。どうやら、義母にひとりで結婚式に出席すると伝えたところ、「帰ってくるんじゃないよ!」と拒否されたというのです。義母は「あんたがちゃんと看病しなさい! 家族の体調のほうが大事でしょ!」と夫を叱ってくれたそう。私たちを思って怒ってくれた義母のやさしさが、本当にうれしかったです。
夫は渋々ながら、義母に言われた通り私たちをしっかり看病してくれました。日を改めて夫のいとこ夫婦に謝罪をし、義実家に帰省した際に義母へお礼を伝えると、「当たり前よ! なんかあったらいつでも言ってね」と頼もしいひと言が。ますます義母のことを尊敬した出来事になりました。
著者:松下りさ/20代・主婦。音楽が大好きでお喋り上手な1歳半の女の子を育てるママ。子どもが寝た後にひとりでネットショッピングをするのが至福の時間。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)