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「残業が嫌だって?」自分の知らないところで広まるウワサ。真相を追及すると思わぬ人物の仕業だった!

野菜苗を育てる会社で販売に関わる部署で働いていた私。仕事内容は受発注業務や電話対応などデスクワークが基本でしたが、ある日、繁忙期で現場作業が間に合わないからと、栽培部門の部署にヘルプで入ることに……。これはそのときに体験した、ウワサ話の怖さを実感した出来事です。

 

「大奥」と呼ばれる部署に突然加わることに

私は数年前まで、育苗会社で働いていました。会社の敷地内には農場がありましたが、私はオフィスでのデスクワークが基本です。

 

ある日、繁忙期で作業が間に合わないという理由から、栽培部門の現場仕事に一定期間ヘルプで入るよう命じられました。その部署は女性社員が圧倒的に多いことから「大奥」と呼ばれています。部署には男性の部長の他、私より10歳ほど年上の40代の女性課長と、約30名の女性パート社員の方たちが所属していました。

 

私を直接指導するのは女性課長。女の園でうまくやっていけるか不安でしたが、女性課長は「頑張ってね」と笑顔で柔らかい雰囲気だったので、私は安心していました。

 

やさしかった女性課長の態度が急変!その理由は

女性課長は現場作業を終えた後、オフィスでの事務仕事をします。私も販売業務と栽培部門を掛け持ちしていたため、2人で日中は現場作業、夕方以降はオフィスに戻りデスクワークをおこなう日々。長い時間を一緒に過ごしていたこともあり、女性課長とはよい関係が築けていると感じていました。パートの女性たちとも現場で顔を合わせていましたが、心配していたようなトラブルが起きる気配はありません。

 

ところがある日、女性課長の態度に変化が。それまで丁寧にレクチャーしてくれていた仕事を、急に私に割り振らなくなったのです。私は何かミスでもしてしまったのかと女性課長に声をかけましたが「もういいから。自分の仕事をしていてください」と冷たくひと言。しまいには現場作業にも呼ばれず、残業を手伝おうとしても「帰ってください」と言われるように。それでも残業を手伝おうと声をかけたのですが、女性課長は私のことをキッとにらんで立ち去ってしまったのです……。

 

「これは何かがおかしい!」と思った私は、部長に経緯を相談することに。「私は何かしてしまったのでしょうか?」と落ち込みながら話していると、部長から返ってきたのは思わぬ言葉でした。「パートさんに残業が嫌だって愚痴ったでしょ。あまりそういう話はしないほうがいいよ」と困り顔の部長ですが、私にとっては寝耳に水。私が「そんなことひと言も言っていません!」と話すと、部長もびっくりしています。

 

 

気まずい…でも、女性課長に再度アタック!

部長によると、パートのAさんを中心に「私が残業をとても嫌がっており仕事を減らしてほしいと言っている」というウワサが出回っているとのことです。それを聞いた女性課長は「陰でそんなことを話していたなんて!」と、私に対して冷たい態度を取っていたのでした。

 

思い返せば、Aさんに「現場の後、事務作業もしていたら残業になって大変じゃない?」と聞かれたことがありました。でも私は「大変ですが、楽しくやれているので大丈夫です」と答えたはず。私がいないところで、Aさんが私のウソのウワサを流したことに怒りを覚えます。また、課長がウワサをうのみにしたことが悲しく、その程度の信頼関係だったのかとショックでした。

 

このままでは居心地も悪いし、仕事量を考えても作業に入らないわけにはいきません。私は腹をくくって女性課長と直接話をしてみることにしました。初めはまともに話を聞いてくれなかった課長も、私がそのような発言はしていないこと、何か不満や問題点があるなら、避けるのではなく直接自分に話してほしいことを必死で伝えたところ、最終的には誤解していたと謝ってくれたのです。

 

その後は課長との関係も元の良好な状態に戻ります。Aさんとはこれ以上のトラブルを避けるため、ウワサの件を問い詰めることはしないことに。その後、無事ヘルプ期間を終え、円満に栽培部門を離れ、人間関係に気をもむことはなくなりました。

 

まとめ

アラフォーでで自分が人のウワサ話に巻き込まれるとは思いもしませんでした。Aさんはウソのウワサを流すことで、職場の人間関係をねじ曲げ、その様子を側で見て楽しんでいたのかもしれません。信頼していた女性課長が、ウワサをうのみにしてしまったことはショックでしたが、一緒に働き始めて日が浅かったこともあり、仕方のないことなのかもと思うことに。

 

自分も人の言葉をうのみにしすぎないこと、確認したいことがあれば直接本人と話すことを大切にしようと私が強く思うきっかけになった出来事です。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:結城 菫/30代・会社員。要領のいい夫と2018年生まれのわが道を行く男の子、2019年生まれのひょうきんな女の子の4人家族。丁寧な暮らしに憧がれるズボラママ。仕事と家事・育児の両立にてんやわんやな日々を送っている。

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年月)

 

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