来て早々に「トイレを貸して」と言う息子の友だち
9歳の息子は、学校が終わると家から徒歩2分ほどの距離に住む同級生とよく遊びます。仲良く遊べる友だちがいるようで母としてはうれしいのですが、その子はわが家へ遊びに来るといつもすぐに「トイレ貸してください!」と言ってきて困っていて……。遊んでいる途中に行きたくなるということであればわかるのですが、遊びに来たらまっさきにトイレを借りようとします。それも必ず毎回です……。さすがに頻繁すぎるので、自分の家で済ませて来ればいいのにと思っていましたが、いつも息子と仲良くしてくれているし、もし断ってそのことを友だちがお母さんに報告して角が立つのも嫌だな……と自分の気持ちにフタをしていました。
しかしある日、いつもと同じように「トイレ貸してください!」と言う友だちに、息子が「トイレは自分の家でしてから遊びに来て! ママの掃除が増えて大変だから」とひと言言ってくれたのです! すると友だちは「トイレに行く時間がもったいなくて〇〇(息子)の家ですればいいやって思ってたんだ~。わかった、今度からそうするね」と素直に受け入れてくれました。まさか息子から言ってくれるとは思わずうれしかったです。今では友だちもトイレを済ませてから遊びにくるように。
「息子の友だちだから仕方がないか……」と自分の気持ちを伝えずにいた私。しかし、友だちにはっきりと自分の意見を伝える息子のたくましい姿を見て、やはり問題解決のためには自分の思いを伝えることが大切なのだと、再認識するきっかけとなった出来事です。
著者:秋山みづき/30代・ライター。おだやかな9歳の男の子と、パワフルすぎる2歳の男の子を育てるズボラママ。家事育児は手を抜きながら、家族が楽しく過ごすことを目標にしている。ヨガを習いたいと思いつつ1日が終わる今日このごろ。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)