9月に生まれた女の子4,255名の名前から、人気の「レトロネーム」ランキングを紹介します。
1位 結月（主なよみ：ゆづき）
女の子の「レトロネーム」首位に輝いたのは、「結月」。9月はお月見の季節ということもあり、9月生まれの女の子の名前では「月」を取り入れた「ムーンネーム」が増加しました。「結月」は2022年・2023年と2年連続で年間名前ランキング11位を獲得。9月の名前ランキングでは2位にランクインしていました。
結ぶこと・物事をまとめて締めくくること・植物が実をつけることなどを表す「結」に、夜空で美しく光り輝く「月」を組み合わせた、やさしく美しい名前です。
2位 琴葉（主なよみ：ことは）
2位にランクインしたのは「琴葉」。2022年の年間名前ランキングでは14位、2023年は８位にランクイン。9月の名前ランキングでは3位を獲得しました。
日本の伝統的な弦楽器である「琴」を用いた名前で、楽器の繊細な音色を連想させる、古風で雅やかな名前です。また、今人気の「葉止めネーム」でもあります。
3位 紬（主なよみ：つむぎ）※同率
3位にランクインしたのは「紬」。年間名前ランキングでは2022年は8位、2023年は4位と年々人気が高まっている名前で、9月は名前ランキング4位にランクインしました。
「紬」は高級な絹織物を表し、繭から糸を引き出すことを表す漢字の成り立ちから、物事の糸口を引き出すという意味があります。上品で知的な印象を与える名前です。
3位 葵（主なよみ：あおい）※同率
「葵」も同率3位にランクインしました。2022年の年間名前ランキングでは3位、2023年は11位にランクインしており、9月は名前ランキング4位でした。「葵」は男の子の名前ランキングでも54位にランクインしており、男女どちらにも名付けられることの多い「ジェンダーレスネーム」でもあります。
「葵」はアオイ科の植物で、太陽に向かって育ち、夏ごろに可憐な花を咲かせるのが特徴です。同名では女優の森川葵さんが活躍されています。
5位 莉子（主なよみ：りこ）
5位にランクインしたのは「莉子」。2022年の年間名前ランキングでは7位、2023年は9位と、近年TOP10入りを続けている非常に人気の高い名前で、9月は6位にランクインしました。
「莉」という漢字は「茉莉花」（ジャスミン）にも使われている漢字で、その香り豊かで愛らしい見た目から、女の子の名付けに人気です。止め字の「子」は、親しみを込めた呼びかたとして、長年にわたり女の子の名前に用いられてきました。「子」を用いた古風な漢字の印象と、「りこ」という現代的な二音のよみが調和した名前です。
6位 凪（主なよみ：なぎ）
6位にランクインしたのは「凪」。2022年の年間名前ランキングでは23位、2023年は24位でした。
「凪」は波風が止まり穏やかな海を意味しており、夏生まれの赤ちゃんの名付けに特に人気がありました。人気の傾向は9月生まれの赤ちゃんにも引き続き見られ、9月の名前ランキングでは8位にランクインしました。
7位 彩葉（主なよみ：いろは）
7位は「彩葉」。2022年の年間名前ランキングでは16位、2023年は20位にランクインし、9月の名前ランキングでは10位でした。
「彩」は「色どり」や「色を取り合わせた様子」を表す漢字。葉が美しく色づき始める秋に例年人気が高まる傾向にあり、9月の漢字ランキングでは12位にランクインしました。多彩な魅力を持った美しい女の子に育つことを願って名付けられているのかもしれません。「いろは」というよみは「いろは歌」を連想させ、古風で趣のある印象を受けます。
8位 紬希（主なよみ：つむぎ）
レトロネーム8位にランクインしたのは「紬希」。2022年の年間名前ランキングでは33位、2023年は15位、そして9月の名前ランキングでは11位にランクインしました。
「紬」という漢字は、高品質の絹製品を意味する言葉です。この文字は繭から糸を紡ぐ過程を象徴し、それに基づいて新たな始まりやきっかけを見つけるという意味も持っています。このような背景から、「紬」には洗練された知的な印象があります。
9位 楓（主なよみ：かえで）
「楓」はレトロネーム9位にランクイン。2022年の年間名前ランキングでは17位、2023年は22位、そして9月の名前ランキングでは15位にランクインしました。
秋の風情を感じさせる落葉樹である「楓」。マンサク科の落葉樹で、秋には美しく紅葉するため、例年秋になると人気が上昇する傾向にあります。漢字ランキングでは8月51位から９月は26位へと大幅に順位を上げました。
10位 澪（主なよみ：みお、れい）※同率
10位にランクインしたのは「澪」。2022年の年間名前ランキングでは10位、2023年は17位に、9月の名前ランキングでは18位にランクインしました。
「澪」という漢字は、船が進む水路を示す意味を持ち、そのイメージから清涼感あふれるさわやかな印象を与えます。また、この字は万葉集や古今和歌集で見られる水路の目印である「澪標（みおつくし）」としても使用されており、長い間多くの人々に親しまれてきました。
10位 柚葉（主なよみ：ゆずは）※同率
同じく10位にランクインしたのは「柚葉」。2022年の年間名前ランキングでは20位、2023年は25位、9月の名前ランキングでは18位にランクインしました。
「柚」はミカン科の植物で、そのさわやかな香りは古くから日本人に親しまれてきました。俳句の世界では「柚」は秋の季語であり、この時期らしい名前でもあります。柚子のさわやかな香りを感じさせる、自然で清らかなイメージの名前です。レトロネームのなかでも人気の「葉止めネーム」の一つです。
◆9月に女の子の名付けで人気だった「レトロネーム」では、「彩葉」や「楓」「柚葉」といった秋らしさを感じる名前が3つもランクインしました。これから女の子を出産される方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
＜調査概要＞
調査対象：株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間：2024年9月1日(日)〜2024年9月25日(水)
回答件数：女の子：4,255件
