1歳10カ月で保育園に入園した次男は、人見知りで警戒心が強く繊細なタイプだったので、馴染むまでに時間がかかることは予想していました。同時期に入園したお友だちがどんどん園に慣れていくなかで、わが子だけなかなか慣らし保育が終わらなかった様子と、どのように馴染んでいったのか、私の体験談を紹介します。
1つ目のハードル「給食」
わが子は離乳食のときから、「白米」が苦手でした。しかし給食は白米の場合が多かったため、初日から給食を拒否してしまったのです。先生からは、「まずは給食が少しでも食べられるようになったら、お昼寝まで頑張りましょうね」と、声をかけてもらいました。
登園2日目も給食は白米だったので、おかずを少し口にしたそうですが、あとは食べずに終了。3日目も白米とおかずは食べなかったけれど、デザートのオレンジは完食できたと報告を受けました。おやつの牛乳も初日は口に入れてすぐ吐き出したものの、2日目からは少し飲めるようになったそうです。
毎日小さな階段を少しずつ上っているような感覚でしたが、白米はふりかけご飯やカレーの日は食べてくれるようになったので、1週間が経過したころにやっとお昼寝まで預かってもらえるようになりました。
2つ目のハードル「お昼寝」
保育園では決まった時間にお昼寝をしますが、保育士さんによると、わが子は給食の時間前には眠そうになり、機嫌が悪くなるようでした。また、給食中に居眠りしそうになる日々が続いていたようです。
入園する前は、義理の実家に預けていたので義理の母に様子を確認してみると、いつも10時くらいからお昼寝していたということを教えられました。
考えてみると生活のリズムが急に変化して、対応できなかったことが原因かもしれない……という結論に至りました。すぐさま保育士さんに伝えると「やはりそうでしたか!」と返答があり、対策を考えてくれることになったのです。
保育士さんが解決策を提案!
毎日のように親身に話を聞いてくださる保育士さんたち。お昼寝、給食に関してさまざまな解決策を考えてくれました。「眠くて機嫌が悪くなることから、給食が食べられない」という点は、保育園に到着後に「朝寝」の時間を設けてもらうことになりました。朝寝は9時半から30分程度なのですが、取り入れたことでわが子はかなりスッキリした表情を見せていたと言います。
その後は、給食も少しずつはかどるようになりました。しかし白米問題のほかにも、たくさんのお友だちと食卓を囲むことがそもそも慣れておらず、さらに先生の介助にも不満を感じている様子だと伝えられました。先生が目を離したすきに食べていることもあったようで、それにはわが子だけ1人用のテーブルに座らせ、しばらく様子を見ながら対応してくれたのです。
同時期に入園したお友だちは3日程度で慣らし保育を終えていましたが、わが子は1カ月程度かかってしまいました。しかし、保育士さんのさまざまな提案のおかげで、ゆっくりではありますが、わが子も馴染むことができたのだと思います。
大人でも子どもでも新しい環境に馴染むには時間がかかるもの。わが子の場合は、保育士さんと密に話し合い、さまざまな提案を信じて預けたことで乗り切ることができました。今ではすっかり保育園好きになっているので、保育士さんたちには感謝しています。
著者:美容師・横田みお
3歳と1歳の男の子の母。美容師の資格を取得後、ヘアカラーリスト・アイリストとして活動。結婚と出産を経てライターに転向し、主に美容の専門知識や子育ての記事を中心に執筆。