義姉の心無い言葉に、義姉の娘が…
娘と義妹の娘・Aちゃんがブロックで遊んでいたときのことです。娘はなんとなく触って遊んでいるだけでしたが、Aちゃんはルールブックに沿って家を作っていたよう。まもなく完成というところで、ひとつブロックが足りないことに気づきます。探していくとそれは娘の手の中に......。「それ、もらってもいい?」とAちゃんが尋ねると、イヤイヤ期まっさかりの娘は「わたしが使ってるの!」と聞く耳を持ちません。何度か頼んでいましたが、娘は絶対に放そうとしません。私は娘に「このおもちゃが大好きなんだね。じゃあ遊び終わったらAちゃんに渡そうね」と伝えます。Aちゃんには「ごめんね、もう少し待ってもらってもいいかな」と言いました。
すると様子を見ていた義姉が「どういう教育してんの? きちんと教育しないと。Aがかわいそう」と言ってきたのです。確かにAちゃんには娘が遊び終わるのを待ってもらっている状況なので申し訳ない気持ちはあります。しかし義姉は昔「Aのイヤイヤ期が大変で……」と話していたことがあるため、わかってもらえていると思っていた私は少しショックを受けてしまいました。どうしようと思っていたらAちゃんが「ママ、私知ってるよ。イヤイヤ期って言うんでしょ?」「娘ちゃん、またいつかそのブロック貸してね」とにっこり笑って言ってくれたのです。意表を突かれた義姉は恥ずかしそうな表情をしていました。私はAちゃんに「ありがとう」と言い、義姉にも「娘が占領してしまってすみません……」と伝えました。
8歳のAちゃんの大人顔負けの対応に感動した私。娘にもAちゃんのようにやさしく育ってほしいと思いました。また、もし同じ立場の人がいたらAちゃんのようにやさしく接しようと決めた出来事です。
著者:長嶺りょう/30代・ライター。3歳の女の子を育てるママ。寝る瞬間までおしゃべりを続ける娘の横で白目を剥きながら、大好きな推しのことを考えて現実逃避中。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)