「戻ってほしかった」昔の父にはもう会えない…最終地点宣告に号泣 #預金資産ゼロの父が倒れた話 155
「預金資産ゼロの父が倒れた話」第155話。2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。
エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。紆余曲折の果て、別の病院に移るも精神不安定で暴れるようになり、鎮静剤を打たねばならない状況に……。車椅子にベルトで固定されながら病棟の廊下を放浪しているお父さんの姿を見て、ショックを受けるエェコさん。
その後、固形食を受け付けなくなったお父さんは半流動食へと移行し、再びリハビリ院に戻ることに。リハビリ院では紙おむつをズラして服を濡らしてしまうように。半月が過ぎて容態を聞きに行くと、頻尿になったほか、注意散漫で半流動食すらほぼ食べず、マスクの下でよだれが止まらないのだとか。さらに、点滴が必要なほど血圧が低下する日もあり、要介護度も上がりそうな予感大。1カ月後、自転車で家から30分の場所にある介護施設が受け入れOKの表明を出してくれ、泣くほど感謝! ところが、入居に際しておこなわれる面談で久々に再会したお父さんは、ボサボサ髪にひげ面、ガリガリで別人のよう。リハビリ院と介護施設のスタッフさんたちは、食事・トイレ・転落防止策・てんかん発作の対応など次々と課題を列挙。転居先の施設での最大の問題は、転落防止の柵や固定ベルトが使用不可という点。「お父さんが絶対転落しないと約束はできない」と言われつつ、ともかく入居を検討してくれるとのこと。こうして施設との面談も終了。入所については後日合否が出るそうです。待つしかできなかったエェコさんが転居先の施設を見に行くと、サービス提供責任者さんにバッタリ。玄関が外・内からもオートロックで徘徊(はいかい)対策完備、レクリエーションにも参加できるなどポジティブな説明がありました。さらに、ドアのガラス越しには面会も可。孫にも会わせられます。入居が正式に確定しますように……。エェコさんは神にも祈る気持ちで毎日を過ごしたのです。
バタバタの1日を終えて帰宅したエェコさんを待っていたのは、リハビリ院の入院請求書。恐々と開けると、その額なんと3万8629円! これではいずれ資金が底をつく……。綱渡り状態のエェコさんでしたが、その後、施設での受け入れが正式にOKに。しかし、要介護度の調査結果が出てから入所ということで、年明けまで要待機。いつまたお父さんの発作が起きないかと、エェコさんは不安で胸が押しつぶされそうでした。
年が明け…
ようやく年明け。リハビリ院まで、父の経過報告を受けに行った私。先生からは、「ここが最終地点」と言われます。つまり……もうこれ以上の回復は望めないということ。以前の父には戻らないということなのです。
それを聞き、私の目からは涙があふれ出ました。心のどこかで、リハビリさえすれば昔みたいに戻れると淡い期待をしていたのです……。先生は、泣きじゃくる私をじっと見守ってくれました。
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お父さんの容態について、「リハビリから回復」の可能性を心の奥で期待していたエェコさん。しかし、現実は異なりました。最後通告を受けて号泣してしまったエェコさんの気持ち、察するにあまりありますね。
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