2024年 女の子のジェンダーレスネームランキングTOP10
1文字ネームの人気が加速!
漢字1文字から成る名前「一文字ネーム」は、男女ともに大人気! 女の子の「ジェンダーレスネーム」のランキングを見ると、TOP10のうち8つが一文字ネームでした。
それぞれの名前の主なよみは、以下の通りです。
1位「凛」:りん
3位「翠」:すい、みどり
4位「紬」:つむぎ
5位「葵」:あおい、あお
6位「澪」:みお、れい
8位「凪」:なぎ、なぎさ
9位「楓」:かえで、ふう
10位「凜」:りん
3位の「翠」は、女の子の名前では「すい」「みどり」というよみで名付けられていましたが、男の子の名前では「すい」や「あきら」が多く見られ、男女でよみに違いがありました。
「翠」は、1990年代を代表するマンガ・矢沢あいさんの「天使なんかじゃない」の主人公の名前です。マンガに描かれた名前のエピソードが感動を呼んだことでも知られています。さまざまなマンガが電子マンガ化され、気軽に読めるようになった昨今、「天使なんかじゃない」の影響も少なからずあるのかもしれませんね!
順位を上げたのは?
2024年に順位を上げたのは、5位の「葵」、6位の「澪」、8位の「凪」でした。
「葵」は2023年の女の子の名前ランキング11位から、5位にランクアップ! 「葵」はアオイ科の美しい花を咲かせる植物を表す「フラワーネーム」の1つです。「葵」の同名では、女優の森川葵さんが活躍されています。
2023年のランキングで17位だった「澪」は、2024年は9位にランクインしています。「澪」は船が通る水路を意味し、万葉集や古今和歌集に登場する水路に立てられる標識「澪標(みおつくし)」にも用いられていました。古来より親しまれてきた美しさを感じさせます。
「凪」は、2023年の24位から13位へ。10位以上のランクアップを果たしました。「凪」は風や波が収まる様子を表し、さわやかで穏やかな海や風を連想させます。
2位「陽葵」 男女のよみに違いはある?
2位にランクインした「陽葵」は、女の子には「ひまり」「ひなた」「ひより」というよみで名付けられていました。一方、男の子の名前のよみでは「はるき」「ひなた」が多く見られます。
「ひなた」はどちらにも共通していますが、そのほかを見ると、女の子は「り止めネーム」でレトロかわいいイメージに。男の子は「き止めネーム」でシャープで賢いイメージの名前で用いられていました。ジェンダーレスな名前を付けつつも、よみでは女の子らしさや男の子らしさを印象付けているようです。
女の子のジェンダーレスネームのランキングを見ると、2024年の女の子の名前ランキングTOP10に入っている名前が7つランクインする人気を見せています。これから女の子の名前を考える人は、ぜひ参考になさってください。
(※)「凛」と「凜」は同じ「りん」とよむ名前ですが、漢字のつくりの下部分が「示」か「禾」で異なる異体字です。旧字体の「凜」が先に人名用漢字に追加され、新字体の「凛」は2004年に人名用漢字に追加されました。ベビーカレンダーの調査では、どちらも人気が高い名前であるため、分けて集計しています。
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年1月1日(月)〜2024年10月1日(火)
回答件数:39,641件(女の子)