義母にしのび寄る認知症
義父との熟年離婚後、義母は1人暮らしを始めました。自由な生活を楽しんでいるようでしたが、次第に変化が現れ始めました。ものを捨てられず溜め込む傾向が強くなり、家の中は足の踏み場もないほどになりました。さらに、被害妄想が出始め、「隣人が私のものを盗んでいる」などと訴えるようになりました。
現実を受け入れられない義母を見て、私たちきょうだいは交代でお世話をすることにしました。しかし、それぞれの生活や仕事との両立は想像以上に難しく、徐々に疲れが溜まっていきました。
きょうだい間の関係が悪化
ある日、義母の介護について話し合う中で、きょうだい間の意見の相違が表面化しました。「もっと頻繁に様子を見てほしい」、「仕事が忙しくて無理だ」など、お互いの立場や思いがぶつかり合い、ついには口論に発展してしまいました。
その後、きょうだい関係は冷え切り、連絡を取り合うこともなくなりました。「義母のことを思う気持ちは同じなのに、なぜこんなにも対立してしまったのか……」。家族の絆の大切さを痛感すると同時に、深い後悔の念に苛(さいな)まれました。
家族関係の維持も大切な課題
しかし、この経験を通して私たちは多くのことを学びました。認知症の人を支えるには、家族一人ひとりの努力だけでなく、チームとしての協力が不可欠だということです。また、専門家のサポートを受けることの重要性も実感しました。
まとめ
この経験を通して、認知症との闘いは長く厳しい道のりであると痛感しました。でも、家族の絆と愛情があれば、必ず乗り越えられると信じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:明石沙苗/50代女性・パート。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!