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早産リスクも特定?新たな出産予定日予測の研究成果が明らかに

血液検査によって、出産予定日や早産リスクを把握することが可能になるかという研究の成果がアメリカ科学振興協会が発行する学術雑誌『Science』(6月8日号)に掲載されました。この記事では、どのような研究だったのか、研究成果とあわせて紹介します。

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妊娠した?と思い、産婦人科を訪れたことのある方は、尿検査と超音波検診にて、妊娠の事実確認を経て、出産予定日を聞いたことと思います。出産予定日とは、どのようにして決まるのでしょうか? 先日、アメリカ科学振興協会が発行する学術雑誌『Science』(6月8日号)にて、新たな予定日予測の研究の成果が明らかになりました。
 

従来の出産予定日の計算方法

出産予定日の計算方法は主に、最終月経日と月経周期から割り出す方法や、超音波検査にて、胎児の大きさから週数を把握し、計算される方法などがあります。ネットなどでも出産予定日を計算するサイトなどがたくさん掲載されています。

 

ただ、この従来の計算方法の場合、月経周期が曖昧だったり、正確に月経周期を把握できていなかったりすると、大きくずれることはなくても、明確な出産予定日を算出することが難しくなってしまいます。

 

新しい研究でわかったこと

血液検査によって、出産予定日や早産リスクを把握することが可能になるかという研究が、スタンフォード大学医学部などからなる研究チームによって進められてきました。

 

超音波測定による出産予定日の予測に匹敵する確率で、血液検査での出産予定日の予測に成功した今回の研究で、もっとも大きなことは、早産リスクを予測できるようになるかもしれないという点だといいます。実験では、質量分析法という方法よりも平均精度が高く、予測率は80%にも上ったということでした。

 

この検査のメリット

この検査のメリットは、最終月経日や、月経周期がはっきりわからなくても、出産予定日を割り出すことができるということになります。


また、この検査のパイロット研究(消費者調査)では、負担の少ない血液検査で出産予定日を予測し、同じ血液サンプルからの早産のリスクがある女性を特定できるようになると述べています。

 

 

私の場合、思っていたより早く妊娠したため、月経周期は曖昧にしか把握しておらず、病院で聞かれた際に、「これくらいです……」としか答えられず、もどかしい思いをしました。妊婦健診の際に、血液検査は何度かあるので、そのときに一緒に予定日予測や、早産リスクについても検査してもらえるとうれしいですね。今後も研究が進めば、妊婦健診の方法が変わってくるかもしれません。


2歳の男の子を育てるワーキングマザー。「子どもにはいろいろな経験をたくさんしてほしい!」という思いから、いろいろなところへお出かけするのが休日の日課。妊娠・出産・育児の経験を生かし、ベビーカレンダーにて子育て支援に関する記事を執筆中。

 

※参考:Science「Noninvasive blood tests for fetal development predict gestational age and preterm delivery」(『Science』08 Jun 2018:Vol. 360, Issue 6393, pp. 1133-1136 DOI: 10.1126/science.aar3819)〈 http://science.sciencemag.org/content/360/6393/1133.full

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