宗教の力を信じる祖母と児童相談所の職員との言い合いは続き、痺れを切らした職員が「その宗教の考えを基に、お孫さんのお友達に嫌がらせをしたんですよね?」と問い詰めます。
その言葉に祖母は「コウちゃんのためを思ってるのにっ!」と声を荒げるのでした。 そのころ幸太郎くんは、一時保護所での生活が2カ月を経過し、児童養護施設へと移動すること、そして転校をしなければならないと児童相談所の職員に告げられます。その言葉を聞いた幸太郎くんの頭には、親友・宗介くん親子の顔が浮かぶのでした。
養護施設の場所を突き詰めようと祖母がブチ切れ!
児童養護施設へ移動し3カ月が経ったころ、幸太郎くんは1通の手紙を書いていました。その手紙とは親友・宗介くんと宗介くんの母に宛てたものでした。学校で「お世話になった人に手紙を書こう」という授業があり、2人が真っ先に思い浮かんだ幸太郎くんは新しい学校での出来事、これまで迷惑をかけたことに対する謝罪といつも気にかけてくれていたことへの感謝の気持ちを綴るのでした。
手紙を書いている途中で幸太郎くんの父が面会に来ました。これまで幸太郎くんに無関心だった父が月に1度、面会に来てくれるようになり「家族」を感じるように。その一方で、面会を許可されていない祖母は「どうして私は職員との面談しか許されてないの…?」と大激怒。そんな祖母に向かって「今のあんたじゃ、幸太郎を傷付けることしかできない」「その変な宗教に依存するのをやめないと……」と幸太郎くんの父から忠告を受けるのでした。
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これまで働き詰めで幸太郎くんに無関心だった父が、月に1度面会に来たりと変わっていく様子にホッとしました。そして「家族」になれて気がすると感じる幸太郎くんの言葉はとても嬉しいですよね。どうか、このまま幸太郎くんが安心できる本当の家族になっていけると良いですね。