その後、一時保護所で過ごす幸太郎くん。そのころ、幸太郎くんの家族は児童相談所の職員と何度も面談をしていました。父と祖母が面談に足を運ぶ中、祖父だけは一度も現れることはなかったのでした。
児童相談所との面談中、祖母が「本とか手紙は届けてもらえますか……?」と言い、祖母がハマっていた「ハピハピ教」の教本と怪しげな水を取り出します。しかし、これは受け取れないと職員は突っぱねます。面談後、トラブルの原因の一つを目の当たりにした職員は、ことの重大さに頭を抱えるのでした。
転校……?頭が真っ白に!
宗教の力を信じる祖母と児童相談所の職員との言い合いは続き、痺れを切らした職員が「その宗教の考えを基に、お孫さんのお友達に嫌がらせをしたんですよね?」と問い詰めます。さらに「環境を改善する意思がないとみなされますよ!」と言い放ちます。その言葉に祖母は「コウちゃんのためを思ってるのにっ!」と声を荒げるのでした。
そのころ幸太郎くんは、一時保護所での生活が2カ月を経過し、児童養護施設へと移動すると児童相談所の職員に告げられます。そして、移動することで学校を転校しなければならないと宣告され動揺する幸太郎くん。その言葉を聞き、親友・宗介くん親子の顔が脳裏をよぎるのでした。
◇ ◇ ◇
一時保護所から児童養護施設へと移ることで学校を転校しなければならないと告げられた幸太郎くん。真っ先に頭に浮かんだ親友・宗介くん親子に何を思ったのでしょう。身を守るためとはいえ、親友と離れ離れになってしまうなんてあまりにも酷すぎます。これ以上、悲しい出来事が起こらないことを願うばかりです。