子どもが生まれると、夫婦の間で「こんな子に育ってほしいね」なんて、子育てについて話をする機会が増えますよね。わが家も子どもが生まれて子育て方針について話しましたが、パパのこだわりの強さに驚きました! 今回は、そんな子育て方針に関するエピソードをお伝えします。
“グローバル”な子に育ってほしい!
パパはもともと海外旅行が好きなのですが、「子どもにはグローバルに活躍してほしい!」と考えていたようです。私もその考えには賛成だったのですが、パパの起こした行動には驚きました。
家族で京都へ旅行したときのことです。宿はパパ任せにしていたのですが、外国人がよく利用するゲストハウスを予約していました。古民家を改装したオシャレなゲストハウスで、広い個室で困ることはなかったのですが……。選んだ理由を聞いてみると、「さまざまな国籍の宿泊客と子どもを触れ合わせたかった」とのことでした。
オーナーさんは旅好きで、定年後に退職金を使ってゲストハウスをオープンした気さくな夫妻。また、台湾人カップルも宿泊していて、さまざまな話ができ、当時長男はまだ生後9カ月でしたが、みなさんに抱っこされてうれしそうにしていました。
“本物”がわかる子になってほしい!
本や映像を見て、いろいろなことを知るのも大切だと思いますが、パパはとにかくさまざまな“体験”を通して“本物”を学ばせたいと考えていました。あるとき、動物が大好きな子どものためにパパが考えてくれた旅行プランが、なかなか刺激的でした。
それは、家族で屋久島へ行き、ウミガメの産卵を見ようというプランでした。周りの友人からは、「小さな子どもを連れて行くと大変だと思うよ!」なんて言われていました。天然杉や大自然が有名な場所なので、登山目的で行く人が多いからです。
いざ屋久島に到着すると、どこを切り取っても自然が美しく、とても癒されました。当時、次男は生後11カ月でしたが、川には自ら足をつけ、海には抱っこして入ってあげると、とても気持ちよさそうにしてくれたのでうれしかったです。さらに、「わかるのかな?」と心配していたウミガメの産卵も、指をさして興味を示してくれました。
“プレゼン”ができる子になってほしい!
「子どもだからといって甘やかすことはしたくない!」と話していたパパ。子どもが欲しがるものを何でも買うようなタイプではありませんでした。子どもがまだ会話もままならない小さなころから、「ほしい理由を教えてね」なんて、話しかけていてビックリしたものです。
また、「どこかに行きたい!」と子どもがアピールした場合でも、必ず子どもに「どんなところに行きたいのか?」「どうしてそこに行きたいのか?」などを考えさせるようにしています。これも、話すこともまだできない0歳のときのことです。私も最初はまだ伝わらないだろうと思いましたが、子どもたちも自然と物事を考えられるようになっているので、結果的によかったかなと思っています。
こだわりパパの驚き子育てエピソードを紹介しました。驚きの行動のなかには、子どもへの熱い想いが詰まっていることがわかりました。今でも一緒に子育てをしていくなかで驚くことはよくありますが、家族みんなでパパのこだわりを楽しんでいます。
著者:美容師・横田みお
著者プロフィール:3歳と1歳の男の子の母。美容師の資格を取得後、ヘアカラーリスト・アイリストとして活動。結婚と出産を経てライターに転向し、主に美容の専門知識や子育ての記事を中心に執筆。