「パパがあまり育児に協力してくれない」「イクメンになってくれたらなぁ」なんて思っているママさんはいませんか? 実は私もそんなひとりでしたが、あることをきっかけにパパがイクメンに変身してくれたんです! 今回はそのときのエピソードを紹介します。
もともと娘をよく見てくれていたパパ
パパは娘が大好き! もとからよく娘と遊んでくれていたように思います。頼めばおむつ替えをしてくれることもありました。でも「頼めば」! 基本的に娘の世話は私任せの状態でした。
そのころ育休中だった私は、毎日育児と家事に奮闘する日々。娘はかわいいけれど、育児に疲れてしまうこともありました。そんなある日、パパに「○○(娘)ちゃんといつも一緒にいられて、ママは楽しいよね~!」と言われてイラッとしてしまったんです。パパに悪気はないのだろうけれど、私には「毎日楽してるね」というような意味に聞こえてしまいました。
パパは娘をとてもかわいがってくれるけれど、「育児=ママの仕事」「育休中=仕事をしていないから楽」という感覚のパパに不満がたまってきていたのかもしれません。
思い切って半日パパに預けてみた!
娘が生後6カ月のときに友人の結婚式がありました。結婚式は、昼前から夕方までの約半日。「出席するのは諦めたほうがいいのかな……?」と思ったこともありましたが、思い切ってパパに娘を預けて出席することにしたんです。
結婚式当日は、入念に事前準備をして、パパにしっかり申し送りをして出発。行く前は、「そんなに心配しなくても大丈夫だよ~」なんて、のんきなことを言っていたパパでしたが、結婚式が終わって帰宅すると完全に疲れ果てていました(笑)。
育児の大変さはやってみないと分からない!
普段、平日の朝や休日にしか娘と一緒にいられないパパ。いざ半日、娘と2人きりで過ごしてみると、思っていた以上に大変だったようです。パパからは「○○(娘)ちゃんといると、トイレに行くのも大変なんだね……」「オレ、今までママは毎日楽しくていいな、くらいに思っていたけれど、正直仕事してるほうが楽かもしれない(笑)」なんて言葉が。
赤ちゃんと一緒にいると、すべてが赤ちゃんのペースになります。仕事のときとは異なり、自分の思うようには動けないという点が、パパにとっていちばん大変と感じたポイントだったようです。育児の大変さを身を持って体験することにより、育児のどんなところが大変なのかということを初めて理解できたそうです。
その日以降、パパが変わりました! 今までは頼まれない限り動かないパパでしたが、自分から「○○しとこうか?」と、言ってくれるように。育児と家事を並行しておこなう大変さも体感し、私に労いの言葉をかけてくれることも多くなりました。おかげで夫婦関係も以前よりよくなった気がします。
今では自他ともに認めるイクメンになったパパ。これから2人目ができても一緒に育児を楽しめそうです。「育児は大変」と聞いても、実際に体感してみないと「何がどう大変なのか」ということは理解しにくいもの。私の場合は、思い切って半日娘をパパに預けたことが、いいきっかけとなったようです。
著者:沢口那津
1歳児、1児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。