整理収納アドバイザーの仕事って?
整理収納アドバイザーというと、クライアント(お客様)の家に伺って、片付けをサポートするイメージがありますよね。私自身、1級の資格を取る前は、そう思っていましたし、それだけが整理収納アドバイザーとしてできる仕事と決めつけていました。
実際はというと、仕事の幅はかなり広く、自分の得意なことや、活動に充てられる時間に合わせて、幅広い働き方ができています。
これまで私が整理収納アドバイザーとしてお仕事を承った内容がこちら。
- お片付けをしにクライアント宅へ伺う
- セミナー講師(個人向け、企業向け)
- インフルエンサーとしてSNS発信
- 雑誌やテレビ取材
- テレビの片付け企画の情報提供
- 収納グッズ監修
- 収納グッズの評価や企画監修(雑誌やテレビなど)
- 整理収納特集の監修、執筆
どれも共通点である“片付け”は同じですが、仕事のジャンルはさまざまなことがわかりますよね。暮らしと密着している片付けだからこそ、専門家としての知識が多種多様なシーンで必要とされています。
在宅ワークが圧倒的に多い
初めてお会いする方のお家にお邪魔するのはドキドキするし、性格的にハードルが高いと感じるため、私はクライアント宅へ訪問して行う片付けは1度しかしたことがありません(それも気の知れた友人宅)。
お仕事の8割は在宅でできるお仕事ばかり。在宅ワークなら、子どもが学校や幼稚園へ行っている間や、寝静まった後を仕事の時間にあてられるので、会社勤めしていた頃と比べると自由が効くようになりました。
打ち合わせや取材を受けたり、セミナー開催ができたりと、コロナ禍を経てさまざまなことがオンライン化したことで、フリーランス整理収納アドバイザーとしての働き方の幅が広がった気がしています。
在宅といっても、自宅にいる必要はありません。カフェや電車の移動中、子どもの習い事を待っている車の中など、どこでもワークスペースになるので、隙間時間を有効に活用できるのもこの仕事のメリット。主婦にとって1分1秒たりとも無駄な時間は作りたくないですもんね。
問題はどこまで自己管理ができるか。会社勤めと違って自由な時間に仕事ができる分、タスクを上手に割り振らないと大変な目にあうこともあります。特に私の場合、月末は締め切りに追われがち。そういう忙しい時に限って、大きなチャンスが舞い込んでくることも……。「忙しくてできません」とお断りすることのないよう、しっかりとスケジュール管理をするのが鉄則です!
待っているだけでは始まらない
こうしたお仕事は、当然ながら湧いてくるわけではありません。待っていてもNG。かといって、ゴリゴリ営業するのも苦手です。そんな私でも、起業してから依頼が途切れたことはありません。
私の仕事のベースには“発信”があります。
その一つがInstagramでの発信。ただ、日記のように発信していても、誰の目にも止まりませんよね。誰かに見てもらうにはどうしたらいいのかを考えながら、5年ほどアカウントを育ててきました。正直、SNSでの発信だけでは収入にはつながりません。しかし、誰かに知ってもらうきっかけを作ることが必要です。
今までInstagramを通じて受けたお仕事は100以上あると思います。テレビ出演をはじめ、大手企業サイトでの専門家コラムなど、さまざまなお仕事をいただきました。
▲3COINSとのコラボ。
整理収納アドバイザーとして3COINSの収納グッズを紹介、セットにして販売しました。
依頼してくださったテレビ局の方に話を伺ったところ、リサーチャー(演者を探す人)はまずSNSで検索をして、さらにどんな人物なのか、過去にどんなお仕事をした人なのかを深掘りしたうえで、DMなどでコンタクトをとっているとのことでした。
つまり、誰かに見つけてもらうためには、何かしらのツールを使って発信することが大事ということ。SNSは始めるための初期費用もかからないし、知名度を広めるにはぴったりのツールと言えますよね。
今までは見る専門アカウントだった方も、なんとなく日常を発信していた方も、まずは発信者として一歩を踏み出すのがおすすめです。
働き方もジャンルもあなた次第!
今回は実際に整理収納アドバイザーを活かし働き方をご紹介しました。初めは思うように仕事がもらえなかったり、やりたい!と思える内容ではないかもしれません。でもそれに挑戦することで、実績はどんどん増え、肩書きとしての厚みも出ます。
仕事の依頼がたくさんくるようになれば、自分がやりたかった夢(例えば収納グッズを作る等)が叶えられるかもしれません。そのためにも、ぜひ一歩を踏み出してみてくださいね!