私は自分の両親や祖父母とは離れて暮らしています。たまに会うと、心身ともに両親や祖父母の老いを感じるようになりました。私の子どもたちを連れて行くと見違えるように元気な姿を見せてくれます。孫のために奮闘する祖父母・両親の様子から、孫の存在の大きさを知った体験談をご紹介します。
孫の存在は想像以上に大きかった!
私の実家には、83歳の祖父と80歳の祖母、60歳の両親が暮らしています。私の自宅から車で1時間程度で行けるのですが、家の都合もあり、年に2~3回程度しか遊びに行けていません。
母は定期的に連絡をくれ、「いつ孫たちを連れてきてくれるのか」との問いかけが決まり文句となっています。祖父母と両親にとって、私が思っている以上に孫の存在が大きいようで、びっくりするような報告や待遇を受けることもありました。
リフォームでまさかの孫部屋が!
私の実家は、築40年近い昔ながらの住宅でした。両親が定年退職し、祖父母の老化が進んだことなどがリフォームの理由だと聞いていたのですが、なんと! 孫用の部屋を一室つくったとの報告が!
詳しく聞くと、帰省したときにゆっくり過ごせるよう、孫のためのリフォームだったことが分かりました。結果、バリアフリーで使いやすい家になり、孫の誕生がいいきっかけになったのかな、とポジティブに解釈しました。
祖父母の体調をも変化させる孫の存在
元々アクティブだった祖父母ですが、老化による体調の変化などから部屋にこもることが多くなっていました。ですが、孫の相手をしているときの祖父母は昆虫採集をしたり、大好きなカレーを作ったりと、とても元気! 笑顔を見せてくれることも多く、その姿を見るだけで私も笑顔になります。
また、恥ずかしがりながらも孫の相手をする優しい父の姿、孫をあたたかく見守る母のまなざしからも、孫の存在の大きさをひしひしと感じます。
孫の存在が笑顔や元気の源になっている様子を見ると、ようやく私も親孝行できたのかなと感じました。みんなで元気に笑っていられる今を大切にし、一緒にいる時間をできるだけつくってあげられたらと考えています。
著者:簗田智花
4歳の長男、2歳の長女、0歳の次男との育児ライフを楽しむ34歳の母。現在は、仕事と家事、育児に奮闘中。ドライブ、スポーツ、スポーツ観戦が趣味のアクティブママ。