娘よ…ごめん!
娘が小学校3年生のときのお話です。初めて同じクラスになったAちゃんは、お友だちがおらず、クラスでも何となく浮いていると娘から聞いていました。
ある日突然、Aちゃんのお母さんから電話がかかってきて「うちの子がどうしてもお宅の娘さんと遊びたいと言っている」とのこと。娘も「1回くらいいいよ」と言うので、次の日の放課後に遊ぶ約束をしました。
なんの問題もなく公園で楽しく遊んだ娘たちでしたが、その日の夜、なぜかAちゃんとお母さんが高級なお菓子を持ってわが家にやってきたのです。
「とても楽しかったようなので、毎日遊ぶと約束してもらいたい」と強い口調で言うAちゃんお母さん。その口ぶりに少しひるんでしまった上、Aちゃんの目の前で断るのも気が引けてしまいます。
私は「毎日は難しいけれど、一緒に遊べるときは遊ぼうね」とAちゃんに言い、その場を乗り切りました。
しかし苦労したのは娘です。その後しばらくの間、毎日毎日「今日遊べる? 絶対遊びたい!」とAちゃんに追い回されていたようです。
Aちゃんのお母さんの気持ちもわかるからこそ、意向をきっぱり伝えられず、娘に迷惑をかけてしまいました。また、Aちゃんにも期待をさせてしまい、申し訳なかったと思います。
下手に介入せず、子どもたちに任せておけばよかったと反省しました。
著者:河野直子/0歳の娘を育てる母、医療機関に勤務。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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子どもに楽しい学校生活を送ってほしいと願うのはどの親も同じ。だからこそ、はっきり伝えられないこともあるでしょう。
子どもには子どものコミュニティや付き合いがあります。互いに“見守る”というスタンスをとるのも、一案ですね。
次に紹介する体験談は、ママ友にしっかり意見したというエピソード。子どもの誕生日にやってきたママ友の用件とは……?
ママ友からのプレゼント。ありがた迷惑だと思ったそのワケは…!?
子どもが1歳の誕生日を迎え、家族でささやかにお祝いしていると、近所に住むママ友が突然訪ねてきて高価なブランドの子ども服をプレゼントされました。
彼女の訪問をきっかけに、予定していたお祝いの雰囲気が一変。私たち夫婦は普段から質素な生活を心がけており、子どもにもその価値観を伝えていきたいと考えていました。そんな中渡された高価なプレゼントは、困惑するばかりだったのです。
ママ友には、感謝の気持ちを伝えつつ、今後は高価なプレゼントは遠慮したいと丁寧に伝えました。ママ友は少し驚いていたものの、私たちの価値観を理解してくれた様子。
改めて私たち家族の価値観を大切にすると同時に、人との関わり合いにおいては率直なコミュニケーションの重要性を改めて感じたのでした。
著者:高橋絵里/40代、結婚7年目の専業主婦。主人、子ども2人、ニャンズ2匹の4+2人家族です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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良かれと思ってした贈り物でも、中には教育方針に合わず、ありがた迷惑になってしまうことがあるのですね。
今回の体験談のように率直に伝えられるといいのですが、そうはいかない場合もあるでしょう。次のお話では、ママ友に言いにくいことがあったのですが……。
「パートが忙しくて…」ママ友が隠していたこととは?
子どもが幼稚園に通っていたころ、幼稚園へは送迎バスを利用していました。その送迎バスのバス停には同じマンションの子どもが何人かいたのですが、そのうちの1人のママがお迎えの時間になっても何の連絡もなく現れません……。
娘の幼稚園では子どもの保護者に引き渡すのがルールとなっているので、バス停に保護者がいないとなると、子どもは園に戻ることになります。そうなると子どももかわいそうで、何より、もし急用があってお迎えに間に合わなかったのなら、後から園にお迎えにいくのも大変でしょう。そう考えた私は、先生の了承を得てお子さんを引き受けることにしました。
その子のママに連絡をして、迎えを待つこと数時間。夜になってやっと玄関チャイムがなり、ママが登場しました。本人は「パートが忙しくなっちゃって迎えにいけなかったの」と言います。それなら仕方がないと思っていました。
しかしそれからも度々同じようなことが続き、そのたびに私が預かるように……。
忙しいお仕事をしているのかな? と思っていたのですが、そのママをよく知る別のママから「彼女ならパチンコ屋さんにいるよ。今日も車が止まってたから」と、衝撃の事実を聞かされました。
彼女はパチンコ好きで有名なのだとか……。私はいいように利用されていたようです。
私は幼稚園の先生にも事情を話し、幼稚園から「子どもを引き渡す相手は保護者のみというルールになっているので、今度からはバス停に来ていない場合は園に連れて帰ります」と言ってもらいました。
本人も後からわざわざ迎えに行くのは面倒だと思ったのか、それからは時間通り迎えにくるようになったのでした。
著者:まみ/子どもは成人して、今は週末になると夫と仲良くお出かけしている主婦。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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直接伝えると角が立ちそうな話なら、今回の体験談のように事情を説明し、先生から伝えてもらうのもひとつの手段ですね。
利用されたのは癪に触りますが、それでそのママが行動を改め、子どもが待ちぼうけを食うことがなくなったのなら何よりです。