今回は、2022・2023年の12月に生まれた男の子7,980名の名前から、実際に名付けられていた縁起の良い「紅白ネーム」を紹介します。
「紅」を用いた名前
「紅」は、濃い赤色のこと。紅色は古くから魔除けの色として神社仏閣や宮殿などに用いられてきました。血液や太陽の色であることから生命力や情熱、華やかさを感じ「喜び」や「めでたさ」を連想させます。
杷紅
「杷」という漢字には、穀物をかき集めるための農具、または土をならすという意味があります。バラ科の常緑高木「枇杷(ビワ)」に用いられる漢字としても知られています。周囲とあまり重ならず、個性的な名前と言えるでしょう。
紅弥
つややかな花を意味する「紅」は、縁起の良い色としても知られています。「弥」には、広く知れ渡るという意味があり、子どもの成長や発展を願って名付けに用いられることも。「や」というよみは、止め字としてもよく使われます。「弥」は年間漢字ランキングでは、2023年は54位、2024年は51位にランクインしました。
陽紅
日の当たる丘や太陽を意味する「陽」は、男の子に人気の漢字で、2023年・2024年と2年連続年間漢字ランキング2位にランクインしています。
太陽のように明るい人になるよう願いを込めて名付けられることも。「紅」と組み合わせることで、美しく沈む夕日を連想させるような名前です。
「白」を用いた名前
「白」は、色の白を意味する漢字です。純粋さや清潔感、清らかさを象徴する色で、落ち着いた雰囲気を感じられます。「清浄」「純粋」「神聖」といったイメージがあります。
茉白
女の子の名付けにも多く用いられる「茉白」。男女の性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」の一つです。
「茉」はジャスミンの花を意味する「茉莉花」にも用いられている漢字。ジャスミンは、恋愛や友情の象徴としても知られており、香りが良く白い小さな花を咲かせます。
白虎
「虎」はその字の通り、勇猛な虎を意味する漢字です。虎のようにしなやかでたくましい子に育つよう願いを込めて名付けられることも。
白虎(びゃっこ)は、中国の伝説に出てくる四神獣の一つで、守護神とされる白い虎の形をしています。商売繁盛や、家庭安全を司るとされ、四方から来る災いを鎮めて四方を守る役割を持っています。このことからも、縁起の良い名前です。
◆「紅白ネーム」は、その縁起のよさから、親から子への願いや祝福を込めて名付けらることが多いよう。これから名付けを考えられる方、ぜひ参考になさってくださいね。
photo:@totocoaraさん(べビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2022年12月1日(木)~12月25日(日)、2023年12月1日(金)〜2023年12月25日(月)
回答件数:男の子:7,980件