ある日、アイはクミに押し切られる形で、自宅でママ友たちとランチ会をしました。するとみんなが帰宅してから、アイは、あることに気付きます。夫からもらった高価な置物と、ユウマの宝物であるブランケットがなくなっているのです。
みんなにメッセージを送って尋ねると、さちえと理沙が「わからない」と答えるなか、「高級ブランドなのにシミのついているやつね?今日は見てないな~」とアイと夫以外知りえないはずのことを知っていたクミ。アイはクミが盗んだ犯人だと確信します。
アイは罠として新たなイヤリングを用意して、再びママ友3人を家に呼びました。3人が帰ったあと、アイの予想通りイヤリングは消えていました。そして、仕掛けておいたベビーモニターの録画を確認すると、そこにはイヤリングを盗むクミの姿がばっちりと映っていたのです。
証拠をつかんだアイは、ママ友3人をファミレスに呼び出しました。そこで、イヤリングがなくなったことを話すと、わざとらしく驚いたクミ。「あの高級ブランドのでしょ?」と言うクミに、アイが「あれ、ブランドものじゃないよ?」と返すと、クミは顔色を変えてスマホを操作し始めました。しかし、これはアイの仕掛けたもう一つの罠だったのです――。アイは理沙とさちえにも説明することに……。
ママ友の取引相手は…
アイがママ友たちに見せたのは、フリマアプリのメッセージ画面でした。
クミはフリマアプリでやり取りをしていた購入者に「偽物だったので取り引きをキャンセルさせてください」と連絡していたのです。しかし、その購入者はアイ。
そして、クミに「人から盗んだものをフリマアプリで販売してるよね」と言ったアイ。実は、アイは先日クミが家に来たときに、クミの背後からスマホ画面を覗き見し、フリマアプリのアカウント名まで確認していたのです。
◇ ◇ ◇
クミはフリマアプリで売りさばくために、アイの家のものを盗んでいたようです。アイの家でフリマアプリをチェックしているあたり計画的で、魔が差したとは言えませんね。人の物を盗むことは誰の物であってもいけないことですが、ママ友であり、また旦那さんからもらった大事なもの、赤ちゃんが気に入っている大切なものまで盗むとは……。みなさんは大事な物を誰かに盗まれてしまったという経験はありますか?