小学生のころ、祖父母と父親と暮らしていた幸太郎くん。しかし、父親は無関心、祖母は怪しい宗教にのめり込み、幸太郎くんの友人宅に嫌がらせをするように。祖父には暴力をふるわれ、不登校になっていました。
父親は、小学校の先生から、幸太郎くんが祖父から暴力を受けていることを聞かされ激怒! その後、幸太郎くんは児童養護施設「ひだまりの家」に保護され、無関心だった父は毎月欠かさず面会に来てくれるようになり、「家族」の温かさを感じるようになりました。
ところがそんな矢先のこと、幸太郎くんの父のもとに、職員から一本の連絡が入ったのです。聞けば、幸太郎くんがけがをして病院に行くことになったとのこと。
病院に駆け付けた父は、昼休みに友だちと鬼ごっこをしていた幸太郎くんが、石につまずき転倒してしまった経緯を聞きます。
学校や児童相談所への逆恨みで、毒祖母ブチギレ!?
転倒した拍子に、遊具にぶつかって前歯が折れてしまった幸太郎くん。折れた歯を見て思い出したのは、かつて自分が前歯を折ってしまった友人のこと……。
「なんて皮肉なんだろう」と、幸太郎くんは自責の念に駆られます。
一方、幸太郎くんとの面会が許されていない祖母は、父からけがの経緯について聞かされ激怒!
「本人の不注意なんだから……。」と幸太郎くんの父にたしなめられますが「それならいっそ、学校も児相も訴えてやるわよ!」と言いがかりをつけるのでした。
子どもや孫のけがを心配するのは家族として当然のことかもしれませんが、今回事故が起きたのは昼休み中のこと。友人と遊んでいる間での出来事であり、教師としても防ぎようがなかったのではないでしょうか。
子どもの生活に親や保護者が必要以上に介入することは、子どもの成長を妨げることにもつながります。子どもが心配ならば、干渉するのではなく適度な距離感を保つことが大切。子育てではつい口を出してしまう場面もあるかもしれませんが、子どもの自主性を尊重しながら成長をサポートしてあげたいですね。