小学生のころ、祖父母と父親と暮らしていた幸太郎くん。しかし、父親は無関心、祖母は怪しい宗教にのめり込み、祖父には暴力をふるわれ、不登校に。
父親は、小学校の先生から「幸太郎くんが祖父から暴力を受けている」と聞かされます。その後、幸太郎くんは児童養護施設「ひだまりの家」に保護され、無関心だった父が毎月面会に来てくれるようになり、「家族」の温かさを感じるようになりました。
ひだまりの家での生活が3カ月を過ぎたころ。
昼休みに友だちと鬼ごっこをしていた幸太郎くんは、不注意で転んでしまい、前歯を折ってしまいました。
ところが、幸太郎くんの父から話を聞いた祖母は「教師が見ていながら永久歯をけがなんて!」と激怒! さらには、自分が面会を許してもらえないことにも腹を立て「学校も児相も訴えてやる!」と物騒なことを言い始めてしまいました。
孫に会いたい一心で祖母が手にしたものとは…!?
「責任を取らない学校も、孫の居場所を教えてくれない児相も、私にとっては同罪」と、これまでの自分の行いを棚に上げ、周囲に理不尽な怒りをぶつける祖母。
幸太郎くんの父は「すぐに病院に連れて行ってもらえたし、文句言えないだろ……」と反論しますが、逆に「今になって、あの子の父親面する気なの!?」と、痛いところを突かれてしまいます。
「とにかく……これ以上常識はずれなことをするのはやめてくれ!」と言う父の忠告も聞かず、結局祖母は孫に会うための方法を模索し始めるのでした……。
幸太郎くんの居場所を教えてもらえないのは、祖母の異常行動が幸太郎くんを苦しめる可能性があると判断されているから。決していじわるされているわけではありません。
本当に幸太郎くんに会いたい気持ちがあるのなら、周りのせいにするのではなく、なぜこうなってしまったのか、まずは自分のおこないを見直し、しっかりと受け止めることが大切でしょう。幸太郎くんと会えない期間を、自分を変えるための反省期間と切り替えて、前向きに過ごしてもらいたいですね。