今回は、11月に生まれた男の子3,936名の名前から、人気の「濁音ネーム」をランキングで紹介します。
1位 いぶき
11月生まれの男の子の濁音ネーム首位を獲得したのは「いぶき」でした。2023年の年間よみランキングでは41位、2024年は40位、そして11月は27位にランクインしています。
11月では「伊吹」や「一颯」「勇吹」といった漢字が人気でした。秋は空気が澄み、自然の移り変わりを感じやすい季節。「いぶき」というよみは、山や自然の息吹を連想させ、清らかで力強い印象を与えます。
また、「一颯」は颯爽とした風を思わせ、男の子らしさや力強さが感じられる点が、多くの親御さんに支持されている理由かもしれません。
2位 なぎ
2位にランクインしたのは「なぎ」でした。2023年の年間よみランキングでは30位、2024年は16位、そして11月は29位にランクインしています。
名付けでは「凪」「凪葵」「凪桜」など、波がなく静かな海を連想させる「凪」を用いた名前が人気。「なぎ」は女の子の名付けにも人気のジェンダーレスネームで、11月の月間よみランキングでも16位にランクインしました。
3位 がく
3位にランクインしたのは「がく」です。2023年の年間よみランキングでは62位から2024年には42位へと順位を上げ、11月には33位にランクインし、人気が高まっています。
名付けでは「岳」「樂」「楽」といった漢字一文字の名前が好まれています。「岳」はごつごつとした山を意味し、雄大で力強い印象から、スケールの大きな人に育ってほしいという願いを込めて名付けられることが多いようです。
4位 あおば
4位にランクインしたのは「あおば」。2023年の年間よみランキングでは54位、2024年は64位とやや順位を下げつつも、11月には35位に急上昇しました。
この名前は男女を問わず使えるジェンダーレスネームとして人気があり、女の子の名付けでも多く選ばれています。男の子の名付けでは「蒼波」「蒼葉」など、自然や深い青を象徴する「蒼」がよく使われており、みずみずしい自然や生命力、そしてすこやかな成長を願う親御さんの思いが込められた名前です。
5位 みずき
5位は「みずき」でした。2023年の年間よみランキングでは97位、2024年は86位、そして11月には54位に急上昇しました。こちらもジェンダーレスネームの一つです。
名付けでは「瑞葵」「瑞季」「瑞樹」などが人気。「瑞」という漢字は、めでたいことやみずみずしい様子を表します。また、領地や爵位を与えた印としての宝石を表すことも。美しく高貴な印象の名前になります。さらに、「季」は四季を連想させ、秋が深まる時期に自然の美しさや穏やかな空気感が感じられます。また、「樹」は秋に色づく木々を想起させ、自然の生命力や成長を願う親心が込められているのかもしれません。
6位 つむぎ
「つむぎ」は6位に入り、11月の月間よみランキングでは58位でした。「紬」や「紬希」など、「紬」という漢字を使った名前がトレンドとなっています。
「紬」は高級な絹織物を意味し、繭から糸を引き出す成り立ちから、物事の糸口を引き出すという意味も込められています。さらに、性別を問わず使えるジェンダーレスネームとしても人気で、11月の女の子の月間よみランキングでは首位に輝きました。
7位 ゆづき ※同率
「ゆづき」は7位にランクインしました。2023年の年間よみランキングでは85位、2024年は80位と安定した人気を誇り、11月には67位に上昇しています。
11月は「悠月」「柚月」「優月」といった漢字が用いられました。「月」を取り入れた名前は「ムーンネーム」とも呼ばれ、澄んだ秋の夜空に輝く月を連想させるため、季節感とともに美しさや神秘的な印象が広がります。
「ゆづき」は女の子のよみランキングでも8位にランクインし、性別を問わないジェンダーレスネームとしても注目されています。
7位 なぎと ※同率
7位にランクインしたのは「なぎと」。2023年の年間よみランキングでは72位、2024年は46位と着実に順位を上げ、11月の月間ランキングでも67位にランクインするなど注目を集めています。
「なぎと」という名前は、風が静まり波が穏やかになる「凪」のイメージや、波打ち際を意味する「渚」など、穏やかで透明感のある響きが魅力です。名付けでは「渚斗」「凪音」「渚翔」などが人気でした。穏やかな気候や、静かな海辺の風景のように、平和で美しい印象を与える名前です。
9位 たいが
9位は「たいが」。2023年の年間よみランキングでは42位、2024年は79位にランクイン。11月の月間ランキングでも72位に入り、注目を集めています。
11月の名付けでは「大河」「大雅」「大凱」などが人気でした。「たいが」という響きは、英語の『Tiger』を連想させることから、力強さや勇ましい印象も与えます。同じよみでは、俳優の仲野太賀さんが活躍しており、2026年の大河ドラマでの主演も予定されています。
10位 ゆずき ※同率
10位には「ゆずき」がランクインしました。男の子の11月の月間よみランキングでは81位、女の子の月間よみランキングでも85位に入り、男女ともに人気のジェンダーレスネームの一つです。
「柚希」「柚輝」「柚樹」などの漢字で名付けられ、どれも自然や植物の温かみを感じさせます。特に「柚」は、冬の訪れとともに旬を迎える柚子の果実を連想させ、さわやかで清らかな印象を与えます。
10位 だん ※同率
同じく10位にランクインしたのは『だん』。2023年の年間よみランキングでは92位から2024年は74位へと順位を上げ、11月の月間ランキングでも81位に入りました。
名付けで人気の漢字は「暖」。ぬくもりのあるあたたかさを意味し、周囲を元気づけるようなあたたかい心の持ち主に育ってほしいという願いが込められることも。漢字ランキングでは56位に位置し、「だん」という響きからは力強く、どっしりとした印象も受けます。
◆男の子の11月の「濁音ネーム」ランキングでは、「なぎ」「あおば」「つむぎ」「ゆづき」などやわらかな響きのジェンダーレスネームが目立つ結果となりました。また、「いぶき」「みずき」「ゆづき」「ゆずき」など「き」で止める名前もトレンドの一つとして注目されています。これからの名付けのヒントとして、ぜひ参考になさってくださいね。
photo:@31_icecreamさん(べビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年11月1日(金)〜2024年11月25日(月)
回答件数:男の子:3,936件