大学時代の武勇伝をアピール
社会人になってからお付き合いを始めた元彼は、よく大学時代の思い出話をしていました。私自身も大学時代は楽しかった思い出があり、お互いの学生時代を振り返って話すこともしばしば。しかし、お互いの思い出話をしているときはいつも、気が付けば元彼の大学時代の話が中心になっていたのです。
元彼の話は、大学時代の楽しかった経験だけでなく、授業をサボった話や友人の家で夜更かしした話などちょっとした武勇伝的なもの。付き合った当初は元彼の大学時代の武勇伝に対して「すごいね!」「おもしろいね!」と反応していましたが、だんだん心の中で「またその話!?」「武勇伝アピールって正直イタい……」とうっとおしく思うようになってしまいました。
何でも大学時代の話に結びつける
よっぽど大学時代が楽しかったのか、元彼の話は大学時代のことばかりでした。好きな人の話とはいえ、私の知らない教授や友人の話ばかり聞かされるのは……正直疲れてしまいます。そこで私は何度も違う話題を元彼に振りました。
しかし、元彼はちょっとしたワードから「そういえば、俺の大学時代に……」「大学時代にこんな友人がいて……」とすぐに大学時代の話にもっていってしまうのです。いつの間にか元彼と話すことが嫌になり、元彼の話を聞き流している自分がいました。
もしかして今が楽しくないの?
私も大学時代とても楽しかったので、大学時代の懐かしい思い出に浸る元彼の気持ちは少しはわかります。しかし、元彼があまりにも頻繁に過去の話をするので、私は元彼がどうして大学時代の話ばかりするのだろうと考えてみました。
そして、”もしかして今があまり楽しくないのかも”と、思ったのです。「社会人になって友人と会う機会も減ってしまい、いつまでも楽しかった思い出にすがりついているのだろう」とも思いました。
本当は元彼に「もう大学の話はいいから、今の話や未来の話をしようよ!」と言いたかったのですが、もしかして元彼は大学時代より楽しい今を過ごせていないのでは?と思うとなかなか言えませんでした。
そして、元彼にとって私と出会った”今”は”過去”よりも楽しくないのかもしれないと気付いてしまったのです。
付き合い始めは元彼の過去の話もおもしろく聞くことができましたが、だんだん時間が経つにつれて過去の話ばかりする元彼にウンザリするようになってしまいました。そして同時に、元彼にとって大学時代はとても楽しかった素敵な思い出であり、私と過ごしている”今”よりも大切なのだと気付いたのです。
そして、過去の話ばかりするという点以外にも嫌なところが見えるようになり、結局、彼とはお別れ。今はもう連絡を取っていないのでわかりませんが、元彼は今でも大学時代の話ばかりしているのでしょうか……。
著者:やん子/不妊治療を経て2児のママになった30代の主婦。夫が激務であり実家も遠方のためほぼワンオペだが楽しい毎日。自身の過去の恋愛や体験、結婚生活をもとに執筆している
イラスト:もふたむ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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