一気に手続き関連の用事を済ませ、急いであーちゃんの家へと向かったワフウフさん姉妹。父と顔を合わせると思うと気が重いですが、そんなことも言っていられません。そして、久しぶりに家のチェックがスタート。予想はしていましたが、やはり持病の糖尿病や認知症の薬の数が合わず、あーちゃんはちゃんと飲めていない様子。就寝前の薬は枕元に置いてあるというので、そちらも確認しようとしたところ父が登場します。ワフウフさん姉妹は、数年ぶりに父とまともに会話を交わしますが、父が妻のあーちゃんよりも通帳の心配をしている発言を繰り返し、イライラしてしまうのでした。
ついにダンスもやめると言い出し……
あーちゃんの部屋に向かうと、当たり前のようについてきて、一緒に部屋のものを物色し始める父。あーちゃんが認知症になる前は、部屋に鍵を付けてまで父を入れなかったのに……。
そして、あーちゃんが枕元に置いてあると言っていた薬は、ベッドの引き出しから見つかりました。
大量です。日付を確認すると、ほぼ1カ月飲めていないときもあって……。症状が改善しないのも納得です。
一生懸命あーちゃんの部屋で探しものをする私たちを、父はまるで監視しているかのよう……。通帳が見つかる瞬間を見逃さないという、ただならぬ決意のようなものを感じました。
何もしないくせに、口は出すのもイライラするポイント。父のために探しものをしているわけじゃないのに!
結局、探していたウィッグも通帳も見つからず、いい時間になったので帰ることに。あーちゃんは気を遣って食事に誘ってくれましたが……。
しれっとそれに乗っかろうとする父が、また私たち姉妹をイライラさせたのでした。
そんな慌ただしい日々を過ごす中、新しい年を迎えました。
ウィッグはまだ見つからず、すぐに買える金額でもないので、そのまま過ごしてもらっていたのですが、ついにウィッグがないからダンスをやめると言い出したあーちゃん。意志は固く、無理強いはできないと判断し、それを受け入れることに。本当は続けてほしかったのですが……。
そのとき、あーちゃんが書いたとみられる「ダンスをやめることを先生に言ってもらう」というメモを発見。
こういうちゃっかりしているところは、認知症になる前と変わっていません。
ウィッグを着けなくなったあーちゃんは、小さく痩せているおばあちゃんにしか見えなくなっていて、なんだか切なくなります……。
枕元に置いてあるという薬を探すため、あーちゃんの部屋に移動していると、当たり前のようについてくる父。認知症になる前は、部屋に鍵まで付けて父を入れないようにしていたのに、今では当たり前のように部屋のものを物色しています。でも、今はそんな父に構っている暇はありません。あーちゃんの薬を探さないと……! 枕元には薬はありませんでしたが、しばらく周辺を探すと、ベッドの引き出しから薬が出てきました。それも大量に……。
薬に書いてある日付を確認すると、ほぼ1カ月飲めていないことがわかり、それは状態が良くならないはずだと納得です……。こうして私たち姉妹がいろいろと確認しているときも、父は何もしないのに背後から様子を確認しています。おそらく、私たちが通帳を見つけ出すのを見逃さないためだろうと思います。その後、2時間ほど大捜索をしましたが、ウィッグも探していた通帳も結局見つからず、諦めて帰ることに。
ちなみに、買ってから1週間ほどでなくしてしまったウィッグのお値段は16万円。1日あたり2万2857円の使用料となります。……お高い! さすがに頻繁に買える金額ではないので、我慢してもらうしかありませんが、不思議なことにあーちゃんからも特に欲しいとは言われません。あれだけこだわっていたのに……。その代わり、ウィッグがないからダンスにはもう行かないと言い出しました。意志は固かったので、本当は続けてほしかったけれど、受け入れるしかありません。自分では言いにくいと言うので、姉が先生に連絡して、あーちゃんのダンス人生はついに終わりを迎えました。
--------------
ダンスをやめる理由が、通い方がわからなくなってしまったからではなく、ウィッグが見つからないからというのが、オシャレを楽しんでいたあーちゃんらしいなと思ってしまいました。定期的な予定が減ったことがどう影響するのかは未知数ですが、少しでも穏やかに過ごせる日が増えるといいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!