マツコ&有吉 かりそめ天国「手間暇かけすぎ和菓子」
2024年11月1日(金)放送回で紹介されました。
東京・国立市「一真庵(いっしんあん)」のわらび餅
東京・国立駅から徒歩10分の住宅街にある「一真庵」。人通りが少ない場所なのに、平日でも朝からわらび餅を求めて並んでいる人がいます。
ご主人が、本わらび粉を全身を使って練り上げるわらび餅は大量生産できないため、お客さんは品切れにならないうちに買い求めにくるのです。
筆者も品切れ前に購入することができ、家に帰って早速開けてみました。
きれいにきな粉がまぶされたわらび餅は一見なんの変哲もない和菓子に見えます。
ですが……。
持ち上げようとすると柔らかすぎてなだれ落ちてしまうくらいぷるっぷるです。
しかも、その柔らかいわらび餅であんこを包むのですから、大変な技術が必要です。中のあんこも、わらび餅の食感に馴染むようななめらかなこしあんに作り上げているというこだわりよう。
一口食べると、これはすごい!
弾力もありながらすーっと溶けていくわらび餅と、なめらかなあんこが一体化していて、甘さも上品。
わらび餅好きの人にはぜひ食べてほしい逸品です。
▲わらび餅3個入り 1,290円(税別)
住所:東京都国立市西2-9-75
アクセス:JR中央線 国立駅 徒歩11分
東京・日本橋「榮太樓總本舗」のきんつば
東京・日本橋で古くから和菓子屋を営む「榮太樓總本舗」さん。
ちょいちょいファミリーマートなどのコンビニスイーツ監修で登場することもあるので、漢字は書けないけどなんとなく見たことある店名かもしれません。
榮太樓總本舗は飴が有名ですが、隠れた名物に”きんつば”があります。ここにも熟練の職人技を垣間見ることができます。
きんつばは、あんこを成形して、形が崩れないよう小麦粉で作った液体生地を周りに薄くつけて焼くお菓子です。
▲焼き立てきんつば 1個 330円(税別)
ところが、こちらのきんつばは小麦粉の生地が液体ではなく、大福のように粘土状の生地を伸ばしてあんこを包むのです。
2.5gの生地で50gのあんこを包むのですから、よっぽど技術がないと途中で生地が切れてしまい、きれいに包めません。包み終わった時点で皮からあんこが透けて見えます。すごい!の一言。
この職人技によって、丸い形のきんつばが実現できているのです。(一般的には四角い形)
このきんつばは、お持ち帰り用に1個単位で購入することもできますが、店に併設されているカフェで焼きたてが食べられます。せっかくなので焼きたてをいただくことにします。
ともかく皮が薄い!
なので、あんこを手で持って食べているかのような感覚になります。また、焼きたてなのであんこがこぼれ落ちそうになるほど柔らかいのも美味しさに拍車をかけます。
この焼きたてきんつばを食べたことがない人には、ぜひ食べてほしいです。
住所:東京都中央区日本橋1-2-5
アクセス:東京メトロ銀座線・東西線 日本橋駅 B11出口 徒歩1分、半蔵門線 三越前駅 徒歩2分
東京・神楽坂「梅花亭」の練り切り
東京・神楽坂にも和菓子の名店「梅花亭」があります。
ご主人は、和菓子作りの高い技術を持ち、和菓子の普及に貢献している人に与えられる”東京マイスター”に認定されています。
ご主人が作る季節ごとの練り切りは、造形が素晴らしく、食べるのがもったいないくらいです。
▲練り切り「千代菊」600円
筆者が訪問したとき「有吉&マツコ かりそめ天国」でも紹介された”千代菊”という練り切りを購入することができました。
菊の花びら一枚一枚が丁寧に表現されていて、芸術的!
あんこにピンクの餡を重ねただけではなく、白い餡を薄く重ねると写真のようなほんわりとした菊に仕上がるそうです。
もちろん味も美味しく、もったいないと思いつつ一気に食べてしまいました。次の季節に、どんな練り切りができているのか、お店をチェックしていこうと思います。
住所:東京都新宿区神楽坂6-15
アクセス :東京メトロ神楽坂駅 徒歩 4分
まとめ
東京の手間暇をかけすぎている和菓子3選はいかがだったでしょうか。どれも和菓子職人が長い年月をかけて磨いた熟練の技が光るお菓子でした。
今回、3つのお店を通じて、和菓子の伝統が守られているだけでなく、より美味しく、より美しいものへ進化していると感じました。
あなたもぜひ、至高の和菓子を求めてお店を訪れてみてください!
※価格などの情報は記事公開当時のもので、在庫の状況も異なりますのでご了承ください