デリカシーのない義父の発言
義実家のリビングで座る椅子がないので、義父が納戸から古びた椅子を持ってきて、夫と私はその椅子に座っていました。背もたれもクッションもあり、納戸にあったとはいえ、普通の椅子と見た目は変わりありません。唯一、違和感を持ったのは椅子の音。体重を移動すると「ミシミシ」と音が……。大丈夫かな……と思ったその瞬間、椅子が「ガシャン」と大きな音を立てて壊れ、私はすとんとおしりから地面に落下！ よく見るとネジが外れています。古い椅子だったので、ネジが緩んでいたようです。義母が「大丈夫？」と駆け寄り、すぐに私を病院へ連れていってくれました。
幸いおなかの子は無事で、私もけがはありませんでした。しかし義父に無事だったことを電話で伝えると、心配してくれるのかと思いきや「椅子が壊れるなんてびっくりしたよ。妊婦の中でもデブなせいだろ。ダイエットでもするか？」と笑っています……。たしかに妊娠を機に体重は増えていましたが、心配の言葉もなく失礼な発言をされたことに腹が立ち、悔しくて涙が……。
すると、そんな私の異変に義母が気づき、話を聞いてくれました。義母は「今すぐ家から追い出す！」と私より怒り、帰宅後すぐに義父を「ふざけるのも大概にしな」と説教。「そんなに怒ることじゃないだろ！」とまだ自分のした発言を謝ることをしない義父を見て、本当に家から追い出してしまいました。義父は、元旦に車中泊。初夢には、鬼の顔をした義母が出てきたとか……。予想以上に成敗された義父を見て、スッキリした気分になりました。
私以上に義母が怒ってくれたので、このことは水に流すことに。その後、無事に孫が生まれたことで、義父との関係は以前より良好に。失礼な発言がないように、普段から義母が口すっぱく言ってくれているようです。妊娠中は本当に心がデリケートになります。私も妊娠中の人への発言には気をつけようと思った出来事でした。
著者：谷口ひかり／30代・ママライター。1歳の男の子を育てるアラサーママ。意思表示ができるようになった息子は地面に転がり今日も泣いている。初めての育児に奮闘中。毎日の楽しみは寝かしつけ後の晩酌。
作画：ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2024年9月）
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