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目的地でだいぶ早い時間にお茶をしていた形跡が…待ち合わせ中の母の謎行動 #母の認知症介護日記 148

「母の認知症介護日記」第148話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

姉・なーにゃんとのバトル中、母・あーちゃんの通帳は姉が預かっていることを知らなかったととぼけていた父。しかし、姉から通帳を返してもらうよう、あーちゃんに指示するメモを見つけているワフウフさん姉妹に、そんなウソは通用しません。バトルを通して、改めて父のお金に対する執着ぶりを目の当たりにしたワフウフさん姉妹は、一刻も早く対策が必要だと考えて、認知症を考慮した対応を拒否された金融機関の預金を信頼できる行員さんがいる銀行へ移すことに。すると、送金を終えてすぐ、行員さんが「預金が増えているけれど、何かありましたか?」と電話をくれて、多くの顧客を抱える中で気にしてもらえていることに、感動するワフウフさん姉妹でした。

父と姉の言い合いを目の前で見ていたあーちゃんは、まるでそれがショック療法だったかのように、シャキッとする日々が続いていました。そのままお正月を迎えることになり、ワフウフさんの家で姉夫婦や孫たちと楽しく過ごしたのですが、それがよほど楽しかったのか、何度も何度もワフウフさんにお礼を言ってくれて、ワフウフさんは苦笑い。そして、相変わらず病院に付き添いたがる父のことも、お茶を奢ってほしいからだと信じているようで、そんな理由ならもっと平和なのに……とワフウフさんは思ってしまいます。

 

最終的には会えたけれど……

#母の認知症介護日記 148

 

あーちゃんの予定を父が知ると一緒に病院に来たがるため、紙に大きく予定を書くのはやめて、前日の電話で詳細を伝えることにしました。しかし、あーちゃんとの電話がなかなかつながらずにイライラ……。

 

#母の認知症介護日記 148

 

いや、それはこっちのセリフ……。

 

#母の認知症介護日記 148

 

ボタンにシールを貼って工夫はしているのですが、電話の操作がどうしてもわからないようで、こちらもお手上げ……。

 

 

#母の認知症介護日記 148

 

えっ……。

 

#母の認知症介護日記 148

 

昨日の電話は、一体何だったの……?

 

#母の認知症介護日記 148

 

この電話がつながらない現象は、不思議と姉のときには出ないようです。ちなみに、数分おきのトイレと「薬がない」と大騒ぎする現象は、逆に姉のときにしか出ないようで……。謎の役割分担(笑)。

 

 

#母の認知症介護日記 148

 

あーちゃんが通院している病院と、私たち姉妹の住む場所の位置関係はこんな感じ。それぞれが離れているので、どうしてもどこかで待ち合わせしないといけないのですが、朝確認したというのに、あーちゃんは時間通りに待ち合わせに現れませんでした……。

 

#母の認知症介護日記 148

 

相変わらずつながりづらい電話と格闘し、つながったと思ったら……隣の駅にいることが判明。なぜ? その駅の名前なんて、一度も出していないのに。

 

#母の認知症介護日記 148

 

そして今度は、改札口が違う……。まぁ、いろいろありましたが、大幅に予定時刻をオーバーしたものの、結局は会えたのでヨシとします。

 

 

 

後日、あーちゃんのカバンの中から、待ち合わせの時間よりもずいぶん早く、待ち合わせしている駅にあるお店でお茶をしていたことを示すレシートが……。え? どういうこと??? 真相は闇の中……。

 

 

これまで、病院の予定は紙に大きく日にちや時間を書いたものをあーちゃんに渡していましたが、それだと父が病院について来たがるようになったので、やめることにしました。前日にあーちゃんに電話をして、待ち合わせと家を出る時間などを細かく指示して、メモを取ってもらうようにしたのですが……。

 

病院に行く日の朝、ワフウフさんの電話が鳴りました。出たらすぐに切れたので、相手はあーちゃんだと確信。折り返しをしますが、つながったと思うと切れてしまいます。根気強くかけ直し、やっとつながったと思ったら「待ち合わせを聞いていない」と言うあーちゃん……。昨日かけた電話は何だったのか……?

 

結局、あーちゃんは待ち合わせの場所に時間通りに来られませんでした。なぜか隣の駅で待っていたり、違う改札口で待っていたり、いろいろあったものの、約束の時間をだいぶオーバーして会うことはできたので、結果オーライです。でも後日、私はあーちゃんのカバンから不思議なものを見つけてしまったのです……。それは、待ち合わせよりもずいぶん早い時間に、待ち合わせの駅にあるお店でお茶をしていたことを示すレシート。隣の駅で迷っていたはずなのに? 待ち合わせに来たのは、約束の時間からずいぶんたってからだったのに? ……謎すぎる!

 

--------------

たしかに、今まで通りに予定を管理していたら、父に通院の日がわかってしまうので心配ですよね。とはいえ、電話のみで確認するのもかなり不安です……。認知症とうまく付き合いながら待ち合わせをじょうずにこなしている方は、どんな方法を使っているのか、気になるところですね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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