赤ちゃんと2人で女湯へ
家族で近くの公衆浴場に行き、4歳の長男と2歳の次男はパパと男湯へ、赤ちゃんの三男と私は女湯に入りました。
赤ちゃん用のシャワーチェアは施設の備品になかったので、私は膝の上に三男を抱っこしながら自分の体や頭を洗おうとしていました。
すると、隣の席に居た見知らぬ50代くらいの女性が声をかけてきたのです。
思いがけない言葉に驚き!
女性は、「赤ちゃんを抱っこしていてあげるから、ゆっくりしなさい」と声をかけてくれました。申し訳ないとも思いましたが、抱いたままでは片手で頭を洗ったり苦しい姿勢ですすいだりしなければならないので、お言葉に甘えることに。
その女性も男の子3人の子育て経験があるそうで、今は手がかからなくなった子どもたちの子育てのことを懐かしそうにお話ししてくれました。
様子を見つつ湯船にも
当時はまだ、赤ちゃんを抱っこさせてほしいとせがんできた女性が、その赤ちゃんの足を意図的に骨折させたという事件が記憶に新しいころだったので、心配な気持ちもありました。
しかし、会話をしながら純粋に親切な方のように感じられたため、「しばらく抱っこしているから温泉に入っておいで」と言ってくださるやさしさに甘えて、目の届く範囲の湯船に浸かることに。おかげで私は、三男を抱いたままでは無理だったであろう休息をとることができたのです。
子育てが一段落した先輩ママさんの親切な計らいにより、赤ちゃん連れでもゆっくりと温泉に浸かることができました。私も子育てが一段落ついたら、若いママの心を温めてあげられるような行動をしたいと思います。
著者:佐藤あづき/40代女性。2009年、2011年、2013年生まれの男の子3人と2018年生まれの女の子の計4人の子どもの母。医療職に従事している。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)