視力検査に苦戦する年配男性
私の前に年配の男性がいて、視力検査を受けていました。なかなか見えにくいようで、「右? 左?」と悩みながら答えている様子が伝わってきました。
担当の看護師さんは、とてもやさしく丁寧に接していて、見ている私も気持ちが温かくなりました。
ユーモア溢れる返し
しかし検査がなかなか終わらないので、「どうしたのかな?」と思っていたら、どうやらこの方、昨年の視力検査の結果をどうしても上回りたかったようです。
ついに検査が終了すると、看護師さんに向かって「今日は、日がいかんかった! 火曜日だ! 水曜と木曜は調子が良いんだけどな~。すまんかったね~。次、検査するときは、水曜か木曜にするからね!」と、労いの言葉をかけていました。
こんな人になりたい!
周りの看護師さんたちは爆笑していて、私も思わずクスッと笑ってしまいました。こんなコメント、あるんだ! と、心の中でメモをとりました(いつか私も使わせてもらおう、なんて思ったりして)。
一見、言いわけのようにも聞こえますが、実はとてもじょうずなコミュニケーションだと感じました。待たされている私たちへの配慮もあり、何より自虐ネタで場を和ませながら、看護師さんの労をねぎらっているな、と。人生の先輩の機転とユーモアに、感心させられました。
まとめ
SNSなどでもそうですが、相手をターゲットにした内容で話を作るよりも、自分のことをネタにして、周囲も巻き込みながら感謝を伝えるのは、これはとてもすてきなことだな、と改めて感じました。おかげで、待ち時間も楽しい時間になりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:坂東健/50代男性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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シニアカレンダー編集部
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